車を走らせ始めてから五分くらいでご主人さまからメールが来た。
『もう動きだしてるんでしょ(笑)』
ああ、お返事待たないで鉄砲玉みたいに飛び出したことバレてる。
『バレた?(笑)』
『バレバレ(笑)』
良かった、いいから帰りなさいって言われるかも…って思ってたけど大丈夫みたい。
『あと五分で着く』
え?わんわんいま家を出て五分くらい。
わんわんちから、ご主人さまの実家の最寄り駅まで小一時間かかる。
『あと50分くらい掛かっちゃう(T ^ T)』
どうしよう。
こんな夜中に1時間近くご主人さまを待たせてしまう。
グンってアクセルを踏み込んで、ご主人さまからの返事を待たないでまたメールした。
『あのね、待たせすぎちゃうからいい。◯◯さん大変だから』
『あとどれくらい?』
『頑張っても45分くらい。ごめんなさいワガママ言って』
こんな時間にご主人さまをそんなに待たせらんないよ。
だから今日はいいよ。
わんわんが向かってるの知ってもダメって言わなかったでしょ?
わんわん、それで充分だから。
だから。
アクセルはグイグイ踏んじゃうけど、これってばわんわんのドライブだから。
だからいいよ。
明日も朝からご用なの、わんわん知ってるよ。
『1時半に帰宅でいいなら待つよ』
バタバタバタって涙が出た。
ぜーんぜん『もういい』なんかじゃ無い。
待ってて待ってて、って、全力でそう思ってた。
『ありがとう(T ^ T)全力で走ってく』
頑張って車走らせて、たぶん着くのはちょうど0時くらい。
ご主人さま、1時半には帰る。
『送ってくれるならタクシー代としてドリンクくらい奢るよ(笑)』
くす。
いつだってドリンクくらい奢ってくれるじゃない(笑)
『わんわん、ドリンクバーゲット!』
『時間的にチ/ン/コはゲット出来ないけどね(笑)』
『次の楽しみにとっとく(笑)』
『毎回楽しみにしてるくせに(笑)』
『ばれた?(笑)』
『モロばれ(笑)チ/ンコ写メ送って欲しがるくらいだしなあ(笑)』
『わんわん恥ずかしすぎる(笑)』
もう駅に着いてるご主人さま。
手持ち無沙汰なのかな、たくさんメールが返ってくる。
1時間ちょっとドリンクバーでお茶出来そう。
さっきまで会えないって諦めかけてたんだもん、充分すぎる。
『着いた(^-^)/』
そうメールしたら、すぐご主人さまがマックから出てきた。