苦しい≠苦しい 5 | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。



あ……きもちいい…
きもちいいのかくるしいのかわからない
いきが
いきがうまく吸えない
耳の奥でどっくんどっくん音がしてる
ご主人さまが何か言ってる
からだがうごかない
くるしい
きもちわるい
あたまにさんそが足りないかんじ



「息苦しいのか」

「………」

「…風呂だな」


たぶん、くるしいくるしいって訴えてたんだと思う。

ほんとはよく覚えてないから。



気が付いたらベッドの上で横になってて、呼吸もいくらか楽になってた。

肺に入ってくる空気が涼しくて気持ちいいかんじ。


「まだ苦しい?大丈夫?」

「あ…ごめんね、ごめん…なさい」

「なんで?」

「なんか…すごく苦しくて、気持ち悪くて」

「風呂で空気がこもってたからだろ」

「…うん…ごめんね」

「大丈夫だよ、べつに」


ご主人さまが「ゆっくり息してごらん」って言いながら、また体の中に入ってきた。

一瞬、息が詰まる。

私が息を飲んだこと、ご主人さまも判ったんだろう。

上から私を見おろして、「ゆっくり、ゆっくりだ」って。
なんか呪文の言葉みたいだ。
脳みその奥のほうに、ゆっくりって言葉が染みてくみたいだ。


「ゆっくりだよ」

「…ゆっくり」

「そう」


ご主人さまの口調もゆっくり

動きもゆっくり

トロン

意識も体も柔らかいゼリーみたいだ

からだの奥からじわじわ競り上がってくる感覚

甘いものが溢れてくるみたいな


「いってごらん」

「ん…いきそう、きもちいい」


いきそう
溶けそう
壊れそう
変になりそう

どれが正解なんだろう
いつもぐちゃぐちゃだ

ぐちゃぐちゃなまま何回かいって、気が付いたらご主人さまがわんわんのお腹のあたりを拭いてた。



まだ上手く意識の焦点が合わない。