(なんか携帯を見られたく無かったみたいで嫌だな…隠し事してるみたいだし…)
そんなことをモニャモニャ考えたせいか、検索して駅周辺の情報が画面にでたら、すぐに「ほらほら」ってご主人さまに見せたりした。
「…別に面白いとこは無さそうだなあ」
「あのね、何かしたいことある?」
「ん?」
「例えば映画見たいとか、お買い物したい、とか」
「んー、別にないなあ」
「じゃあね、じゃあね」
「ん?」
聞いてる人なんていないだろうけど、少しご主人さまの耳元に口を寄せるようにしてみた。
ナイショ話のポーズね(笑)
「…わんわん、お籠もりしたい」
「…は?」
「お籠もりしたいの」
「………はい?(笑)」
「わんわんちゃんとホ/テルにお籠もりしませんか~?」
「は?(笑)」
「あのねあのね、お籠もりしよ?」
だあめ、ご主人さま完全に面白がってニヤニヤしてる。
わんわんはずっと、ご主人さまの耳元に口を寄せてナイショ話の格好のまんま。
…バカップルじゃないかよ~~ぅ。
「お籠もりしたいわけね?(笑)」
うんうん、って感じでコクコク頷いたら、ご主人さまがハーってため息ついた。
「あきれた~」
「ん」
「でも想定内のはず~(笑)」
「まあね(笑)困った人だ(笑)」
「わんわんが困らせるの、今に始まったことじゃないもん(笑)」
「ははは」
「……あのね、さっき携帯隠すみたいにしたでしょ?」
「ん?ああ、そうだね」
「恥ずかしかったんだもん。検索する時に予測変換で『◯◯駅、ホ/テル』とか出ちゃったら~」
「は?」
「だって会う前に検索しちゃったから、出ちゃうと思ったんだもん…」
「わははは」
ご主人さま、息も絶え絶えって感じで笑いながら、「そんな検索してたんだ?」とか言ってる。
…してたよ。
だって、ご主人さまと2人でお部屋にお籠もりしたかったんだもん。
「んじゃ、前に行ったとこにするか」
「前?」
「蕎麦食べてから行ったとこ」
「それって◯◯駅?」
「違うよ(笑)でも少し手前」
「そうなの?わんわん駅の位置関係がわかんないや(笑)」
「はは…あ、降りるよ」
「え?あ、うん、ここ?」
「ここ(笑)」
「セーフ!」
「はは」
思い切って「お籠もりしたい」って言い出して良かったぁ。
言い出すのがもう少し遅かったら、ほんとに検索して探さなきゃいけないとこだった(笑)
駅から出たら確かに見覚えがあったので、「ほんとだ、ここだ!」なんて言いながら、
どさくさ紛れみたいにご主人さまの手を握ってホ/テル目指して歩き始めた。