パシャッ【1】 | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




立っていられないほど酷い揺れを感じて、建物から避難したら足がかくかく震えてた。


『地震ですごく揺れた。お店めちゃくちゃ』


メールなんて無理だろう…と思いながら、寒さと恐怖でかくかくしてる指でご主人さまにメール。

すぐに『送信されました』の画面になったけど、届いてるかは謎だな…なんて思ってた。

少しして茶化すような返信がきたから、いつもみたいにふざけたメールを返したかったけど、
『ほんとに酷い状態で従業員もみんな避難してる』
句読点も顔文字も絵文字もない文章しか打て無かった。


お店を含めたショッピングセンター全体が酷い状態で、
どうにも出来ずにとりあえず家に帰った。

連絡が取れなかった娘も無事で安心してたら、ご主人さまから電話が掛かってきた。


「もしもし?意外と繋がるもんだなあ(笑)」

「うん(笑)」


わざとっぽくのんびりした口調を聞いてホッとした。

大丈夫か?とか言われたらビーッて泣きそうだったもん(駄目犬)


酷かったよ
商品が降ってきて怖かったよ
天井が崩れてたよ
瓦礫に埋まると思ったよ



いまさっき見た状況を早口でまくし立ててた。

ご主人さまは、うんうんって聞いてくれてた。

ご主人さまから電話が来ることはほとんど無い。

きっと、メールの私の様子が普通じゃないって感じてくれたんだろう、と思った。



「あのね、停電してるの」

「そうか」

「携帯充電できないから切るね」



夜までずっと停電してて、どこがどうなってるのか全く判らなかった。

何も出来ないし、早めに寝ようか…なんて時間に停電が復旧。

夜の23時くらいかな。


電気が点いたら少しホッとして、ご主人さまに『停電復旧した~』なんてメールしてみた。

でもテレビ見てビックリした。

あんなに怖かったのに
あんなに揺れたのに

全然震源地から遠いじゃん!



昼間の疲れと、電気が通った安心感でニュースを見ながら眠ってしまってた。

余震で何度も目が覚めて、たぶん3度目くらいに起きた時に携帯がチカチカしてた。

朝方の4時半くらい。

サーバーか何かに詰まってたみたいなメールがたくさん来てた。

みんな友達から。

大丈夫?
ショッピングセンターから出られた?

そんな内容のメールがたくさん。


そのたくさんのメールに混じって、ご主人さまからメールが来てた。


『埼玉着』


夜中の1時過ぎくらいに送信されたメールだ。

朝の4時半なんて素っ頓狂な時間なのも構わないで、
『いま埼玉にいるの?』とだけ返信した。