立っていられないほど酷い揺れを感じて、建物から避難したら足がかくかく震えてた。
『地震ですごく揺れた。お店めちゃくちゃ』
メールなんて無理だろう…と思いながら、寒さと恐怖でかくかくしてる指でご主人さまにメール。
すぐに『送信されました』の画面になったけど、届いてるかは謎だな…なんて思ってた。
少しして茶化すような返信がきたから、いつもみたいにふざけたメールを返したかったけど、
『ほんとに酷い状態で従業員もみんな避難してる』
句読点も顔文字も絵文字もない文章しか打て無かった。
お店を含めたショッピングセンター全体が酷い状態で、
どうにも出来ずにとりあえず家に帰った。
連絡が取れなかった娘も無事で安心してたら、ご主人さまから電話が掛かってきた。
「もしもし?意外と繋がるもんだなあ(笑)」
「うん(笑)」
わざとっぽくのんびりした口調を聞いてホッとした。
大丈夫か?とか言われたらビーッて泣きそうだったもん(駄目犬)
酷かったよ
商品が降ってきて怖かったよ
天井が崩れてたよ
瓦礫に埋まると思ったよ
いまさっき見た状況を早口でまくし立ててた。
ご主人さまは、うんうんって聞いてくれてた。
ご主人さまから電話が来ることはほとんど無い。
きっと、メールの私の様子が普通じゃないって感じてくれたんだろう、と思った。
「あのね、停電してるの」
「そうか」
「携帯充電できないから切るね」
夜までずっと停電してて、どこがどうなってるのか全く判らなかった。
何も出来ないし、早めに寝ようか…なんて時間に停電が復旧。
夜の23時くらいかな。
電気が点いたら少しホッとして、ご主人さまに『停電復旧した~』なんてメールしてみた。
でもテレビ見てビックリした。
あんなに怖かったのに
あんなに揺れたのに
全然震源地から遠いじゃん!
昼間の疲れと、電気が通った安心感でニュースを見ながら眠ってしまってた。
余震で何度も目が覚めて、たぶん3度目くらいに起きた時に携帯がチカチカしてた。
朝方の4時半くらい。
サーバーか何かに詰まってたみたいなメールがたくさん来てた。
みんな友達から。
大丈夫?
ショッピングセンターから出られた?
そんな内容のメールがたくさん。
そのたくさんのメールに混じって、ご主人さまからメールが来てた。
『埼玉着』
夜中の1時過ぎくらいに送信されたメールだ。
朝の4時半なんて素っ頓狂な時間なのも構わないで、
『いま埼玉にいるの?』とだけ返信した。