ピョコンと耳が立つ思いがした。
もしくは、しっぽバタバタ(笑)
わんわんがどれだけ首輪楽しみにしてたか、きっとご主人さまは判ってるんだ。
「うん、行く!でも100均より高いよ~」
「値段の問題じゃないだろ(笑)」
高いったって、きっと千円はしない。
嬉しいのと、なんか照れ臭いので馬鹿なこと言った。
車で5分くらいでドンキに着いて、寒い寒い言いながらお店に飛び込んでく。
ドンキって陳列がごちゃごちゃしてて、なかなか社員証ホルダーが見付からない。
すいません、って、ご主人さまが店員さんに社員証ホルダー売り場を聞いてくれた。
店員さんに案内して貰ったとこには、確かに社員証ホルダーがあったけど、
わんわんが気に入らなくて、「もっと探す」とわがままを言った。
せっかくご主人さまに買ってもらうんだもん、
ちょびっとでも可愛いのが欲しい犬心(笑)
「あのね、携帯のネックホルダーとか」
「社員証入れるとこは?」
「別にパスケース買う~」
「なるほど(笑)」
さっきの店員さんには聞きづらいし、
深夜なせいか、他の店員さんも中々見当たらない。
やっとで見付けた携帯のネックホルダーは1種類しかなくて、
しかもあんまり可愛くない(…)
どしよ?とか言いながら店内をくるくる歩いていたら、
アクセサリーコーナーで革紐を見付けた。
「わんわん、革紐がいい!パスケースに革紐結ぶ」
「で、どれがいい?」
「これかこれかこれ」
丸いのじゃなくて、平たい感じの革紐の、茶色と焦げ茶色と黒を指した。
「で、どれ?」
「これかこれかこれ」
「どれだよ(笑)」
「選んで、ってこと~(笑)」
「なんだ(笑)」
「わんわんのイメージで」
ご主人さまは茶色の革紐を取って、これかな、って言った。
それを両手で受けとって、ありがとうって言いながら大事に持った。
なんだかすごく嬉しくて、レジに向かうご主人さまの背中に何回も「ありがとう」って言ってた。
「で、どれにする?」
「へ?」
「仕事用の時計が無いって言ってたろ」
レジに向かう途中、ベルトの部分がシリコンゴムみたいになってる時計の前で
ご主人さまがわんわんに聞いてきた。
「うん、無いけど」
「こういう時計なら仕事の邪魔にならないんじゃない?」
前に「バングルみたいな時計だと、品出ししてる時に手首に当たって痛い」って言ってたの、
ご主人さまはちゃんと覚えててくれたんだ。