首輪買いに行こう【14】息ができない | 夢 出会い 魔性

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どうして仰向けに倒れてるのか一瞬理解できなくて、
自分の頭か平行感覚がおかしくなったのかと思った。


はあはあ
ごくん
はあはあ
ごくん


荒い呼吸と、口の中に溜まる唾液を飲み込む音が耳の奥で響いてる。


「もう終わり?」

「…う」

「気持ちよくしてくれるんじゃないの?」

「う、…う」

「ほら、ここで」

「ぅあっ、あああっ」

「ほら」

「やっ、やめっ、てっ」


倒れ込んだ私の膝のあたりに手をかけて、ご主人さまがゆらりと体を起こしてく。

そのまま繋がった場所を奥まで何度も擦られた。

酸素が欲しくて口がぱくぱく開いて、指先が掴めない空気をかきむしってる。

気持ちよくて
つらくて
苦しくて

バタバタ暴れながら、きっと体は逃げていたんだと思う。

逃げてた自覚は無いけど、ご主人さまに腰を掴まれて、何度もズルズル引き戻されたのは覚えてるから。


「く…くる…しっ」

「苦しい?」

「きもちいい、きもちいっ」


どっちが正しいのか判らない。
きっとどっちも正しいんだ。

ぱくぱくしてる口唇からは、わけの判らない言葉と喘ぎ声が引っ切りなしに零れてく。



急にすごく苦しくなって、喉の奥に上手に空気が入ってこなくなった。

背中の真ん中くらいまでベッドからずり落ちて、宙ぶらりんみたいになってる。

大きくのけ反るみたいな格好で、首も伸びきってたみたい。

息が上手く吸えなくて、かはっ、って声みたいな変な音が口元から漏れた。

体を支えようとして力を入れると、逆に喉が塞がるようで余計に苦しい。

余計に苦しいし、ご主人さまが入ってきてるところはどろどろに気持ちよくて、
一瞬力を入れても、またグタッと四肢から力が抜けてく。


しにそう
しんじゃう
くるしい
だめやめて
こわい


たぶん、そんなことを叫んでいたんだ。

おぼえてないけど、ご主人さまがそう言ってたから、きっと叫んでたんだ。

ご主人さまが何か言ってる。

たぶん、いくよ、とか、いきそうだ、とか。




気が付いたらテレビが逆さまに見えてて、
ご主人さまがわんわんのお腹をティッシュで拭ってた。

体を起こそうとしたらベッドからだいぶはみ出してて、
おまけに力が入らなくて手だけがジタバタ空中で動いてた。


「何がしたいの(笑)」

「うー…」

「まったく(笑)」


ジタバタもがいてる手をご主人さまが掴んで、グイッてベッドに引き上げてくれた。


そのままふにゃっと抱き着いてキスしたら、
また「まったく」って笑われた。