激動 35フェリー | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




行きは高速道路。


「フェリーで帰るか」

「えっ?わんわん車ごとフェリーに乗るの初めて!」

「だーかーらー、車ごと乗るのがフェリーなんだろ(笑)」

「ああ(笑)じゃあフェリー初めて~。あれ?フェリー初めてかな…車ごと船に乗ったことないし…」

「はいはい(笑)」


フェリーと聞いて、ビョーン!とテンションが上がった。

船かー
車ごとかー

何しろわたし、洗車機でも嬉しく楽しくなるんだから(笑)


「ほら、海(笑)」

「うみっ!(笑)」


昨日も釣りしたり海水浴したり、さんざん海にいたはずなのに、
チラチラと見え始めた海に、また単純に喜んでしまう。


だって、昨日の海とは違う。

今日はご主人さまと一緒に車ごと船に乗るんだ。



比較的タイミングが良くて、出港するまであと30分くらい。

乗船手続きをしても、まだ少し時間がある。


フェリー乗り場の近くには、ミキモトパールの島がある。

そのせいか、フェリーのチケット売り場にはパールのお土産ものがたくさん並んでた。


「あ」

「?なに」

「いや」


ご主人さまが急に何かを探すみたいにキョロキョロし始めた。

なんだか良く判らないけど、とりあえず付いて歩くわんわん。



「あった」

「ん?」



ご主人さまが指す先には、自分で作るパールのストラップのキット。


「前にどっかで見たことがあってさ」

「うん」

「絶対あると思った。隣はミキモトパールだし(笑)」

「うん」

「ほら、選びな」

「え?…買ってくれるの?」

「ああ(笑)」


しゃがんで眺め始めたわたしに、お店の人が近寄ってきた。

「どの色が出るか判りませんよ(笑)」って。

印刷されてるパールは全部で5色。

色によって意味があるみたい。

ピンク 健康
白 学業

そんな感じ。



「黒…黒…」

「くろぉ?愛?(笑)なんだよ、愛って(笑)」

「わたしが今1番迷子なのは愛でしょーがっ(笑)」

「わはは」



これ!って決めて、ご主人さまに買って貰った。

フェリーの中で開けなね、って言われた(笑)
ご主人さまも何色なのか気になったのかな。



車に戻って、そのままフェリーに乗り込んでく。

車から降りて甲板に上がった。暑い。

みんな涼しい客席で椅子に腰掛けてる。

ご主人さまとわんわんはタバコを吸うから、灰皿のある甲板。


「準備してるね」

「もう出るな」


甲板からは、作業をしている人がよく見えた。

少ししてからアナウンスが流れて、船はゆっくり岸を離れた。





だんだん小さくなってく景色は、ちょっとだけ物悲しく見えた。