揺れながら達して、ほわほわと意識がどこかを漂ってた。
(…?ああ、ちょっと飛んでた)
意識と視線の焦点が合った先にはご主人さま。
わたしを見下ろしてる。
「あ…あ、…あ」
餌をねだるみたいに口唇がぱくぱく動いた。
ご主人さまの口唇がわたしに近付いてくる。
口を大きく開いて待った。
触れる手前で止まったご主人さまの口元から、わたしの口内に唾液が落ちてきた。
こころが震えた。
震えながらコク…と唾液を飲み込んでく。
両手を掴んで引き起こされた。
ご主人さまの上で腰を揺らすわたし。
もう身体中そこかしこが感/じていて、
少し動いただけでどうにもならなくなる。
わたしを引き起こすために握っていた、ご主人さまの手を必死で握り返した。
1本ずつ全部指を絡めて握りしめてく。
ギリ…と音を立てるくらい、強く。
いく…いく…いく…
小さい声で呟いたような気がする。
身体の奥にご主人さまを擦りつけるように腰をくねらせて、
天井を仰ぐように身体をしならせて、
あっ、あっ、って声を上げて、ご主人さまの上で達した。
ふっ、と力が抜けて、自分を支えられずにまた後ろに倒れてしまった。
はあはあ荒い呼吸が苦しくて、何度もゴクリと唾液を飲み込む。
「あ…、や…いや、いや、もう」
自分が自分でなくなるよ
壊れちゃうよ
おかしくなっちゃうよ
両手がシーツを掻きむしってる。
身体が逃げ出して、両足がバタバタ宙を蹴ってる。
口から零れるのは、いや、いや、って叫び声。
○○さん、こわい
こわい
いや、いや
もういや
何を言ったのかは覚えてない。
どんな声を上げてたのかも判らない。
ただご主人さまの腕の中でもがいていた気がする。
もがきながらまた達して、もう何がなんだか判らなくなって。
どれくらいいったのか、よく判らない。
でも、体内からご主人さまが抜き取られた時は、はっきり判った。
(…あ…、いって…ない)
ご主人さまは、いってない…って、ぼんやりと感じ取った。
「大丈夫?」
「…ん?うん…うん…」
「まだ帰ってこられないのか(笑)」
「うん…そうかな…」
まだはあはあと肩で息をしてるわたし。
少し呆れたみたいなご主人さま。
甘えたくて身体を擦り寄せてくわたし。
抱きしめてくれるご主人さま。
いつ眠ったんだろう。
それも、よくわからない