ご主人さまの口唇がわたしに触れてる。
それだけで堪えられない。
「う…う、うん、あっ、」
重なったままの口唇の隙間から、ぽろぽろと声が零れてく。
気持ちよくて我慢ができない。
また長いキス。
息が詰まりそう、詰まりそう。
「あっ!あああぁぁッ」
耳元が熱い。
ご主人さまの呼吸で熱い。
耳たぶを甘く噛まれて、溶けそうに熱い。
喉の奥からズルズルと声が引き出されてく。
止まらない
止まらない
悲鳴みたいな声が止まらない。
「あーッ、あっ、あっんっ、んんんッ」
耳が弱いの知ってるでしょう。
初めての時も耳たぶを噛まれて立っていられなくなった。
自分の意思とは関係なく、身体がビクンって跳ね上がってゆく。
繰り返しビクンビクンって。
気持ちよくて仕方ないのに、頭はふるふると横に振れてしまう。
まるでイヤイヤしているみたい。
はあっ、はあっ
きっと胸は激しく上下してるだろう。
ご主人さまの舌先が首筋を辿って下におりてく。
口唇も舌もずっとわたしに触れたまま。
鎖骨のあたりから肩のほうに。
肩から腋の下に。
「いや」
そんなところはイヤ。
触れられ慣れていない場所に舌をはわされ、
抵抗しながら小さく身を捩った。
それでもご主人さまの口唇はわたしの身体から離れない。
(なんだか身体中…)
身体中ぜんぶ愛されているみたいだ。
どこもかしこも全部。
全部、愛してくれようとしてるみたいに感じる。
指先まで全部。
乳/房を揉みしだかれて、また大きな声が洩れた。
小振りな乳/房を揉みしだきながら、ご主人さまの舌が這ってゆく。
わざと乳/首を避けて、焦らすように。
背中がベッドから浮き上がってく。
じっとベッドに沈んでいることなんて出来ない。
「あ…、もっと」
切なさを訴える言葉がわたしの口元から零れ始めた。
もっと触れて欲しい
もっと感じさせて欲しい
「もっと、もっと、…あっんっっ」
乳/首を舌で転がされて、身体はまた魚みたいに跳ね上がった。