軽く髪を乾かして洗面所からお部屋に向かうと、
ご主人さまはベッドの中でゴロと横になっていた。
タオルを身体から外して、ご主人さまの隣に身体を滑り込ませてく。
「あ」
「なに?」
「…呆れない?」
「なんだ?」
「おしっこ…かけて欲しかったの」
「そうなの?」
「前にかけて貰った時に気持ちよかったの。あたたかくて。抱きしめて貰っても体温は感じるけど、おしっこは液体だから身体中全部まんべんなく温かくて、包まれてる感じがした」
「そうか」
「わたし変?」
「そんなことないだろ」
「写真撮っていい?」
「なんの」
「顔はダメでしょ?」
「ダメ」
「知ってる(笑)」
「…明日、一緒に撮ろう」
「え?」
「一緒に撮ろう」
「いいの?」
「撮りたくないの?」
「撮りたい!」
「明日な(笑)」
「いま、手の写真とる(笑)」
ベッドの中でご主人さまと指を絡めて手を繋いで写真を撮った。

明日は初めて一緒に写真が撮れる。嬉しい。
「…キスマーク…付けていい?」
「いいよ」
今まで聞いたこと無かった。
いつも勝手にぺたぺた付けてた。
でも今日は、もしかして他の女の人と…って考えてしまった。
わたしがキスマークを付けたら、まずいのかも知れないし。
いいよ、って言われてから、ご主人さまの胸元に口唇を寄せた。
少し口唇をすぼませるようにして、ご主人さまの皮膚を吸い上げる。
花びらみたいな紅い跡をたくさん付けたい。
たくさん。
「…付けて」
自分にも付けて欲しくて、胸元をご主人さまのほうに突き出して見せる。
背中に腕を回して、ご主人さまがわたしを抱き寄せるようにしながら胸元を吸い上げた。
自分の胸元を見下ろすと、ご主人さまが付けてくれた紅い跡。
「うれしい」
仰向けになっているご主人さまに覆いかぶさるように口唇を重ねた。
舌を絡ませて離して絡ませて
触れている口唇の角度を変えて深くしたり浅くしたりして
まだ
まだ
まだ離れない
離れられない長いキスをした。