夜は真っ暗で
目を閉じると本当に真っ暗で
開いてても閉じてても、おんなじなんじゃない?なんて。
視界の境界線も意識の境界線も曖昧になって、
ふわふわどこまでも広がって行きそうだな、なんて。
確かなものは何も無い代わりに不確かなものも何も無くて、
ようするに全てが私の手の内。
だからね、何も無い空間に手を差し延べたら、
ご主人さまが握り返してくれる(ような気がする)
確かなものも不確かなものも無いから、
体の記憶だけが本物なのかも。
気持ち良くて苦しくて、手の平がバタバタと宙を掻きむしると、
ご主人さまが握り返してくれるから、いつも。
ああ、そっか。
闇はアレだ、セッ/クスに似てるのかも。
だからもがいちゃうのかな。
何も無い空間に両手を伸ばしてバタバタってね。
似てるけど
やっぱり否なるものだから
ご主人さまは握り返してくれないけどね。
いっそ、闇に指先を掬われたい。