目が覚めるとすっかり明るくなってて、隣にご主人さまは居なかった。
「…んー」
お布団の中で伸びをしながらあくびみたいな声を漏らすと、
リビングからご主人さまの声が聞こえできた。
「起きた(笑)」
「…んー…起きた…」
「もっと寝てていいのに」
「起きた…もん」
ふがふが寝ぼけた声を漏らして、のたのたお布団から這い出す。
リビングでは腰にタオルを巻いたご主人さまが、
パソコンに向かってゲームか何かやってた。
「…お風呂…入ったの?あっふ」
「入った。入れば?」
「う…ん、入る」
まだ頭がボッとしてる。
お風呂でも入れば、少しすっきり目覚めるかも。
お言葉に甘えてお風呂を借りて、
胸のあたりにタオルをクルンと巻いて出てきた。
「ご飯、炊けてる」
「…?うん」
「食わないの?ラー油(笑)」
「あ~、食べるー」
そうだ、ラー油(笑)
なかなか手に入らなかったご主人さまは自分で手作りしてたんだ。
で、食べ比べしようとか話してたんだ(笑)
で、わんわんより先に起きたご主人さま、ご飯炊いてくれてたんだ。
犬、感・激(ハアト)
ご主人さまがご飯をよそってハイってわんわんに渡してくれた。
2人でソファに座って、例の桃屋のヤツをご飯に乗せて食べた。
「辛くないね」
「辛そうで辛くないって書いてあるし」
「○○さんが作ったほうは辛い~」
「俺達にはそれくらい辛いほうが良くない?」
「うん(笑)」
俺達、だって。俺達。
俺達=ご主人さまとわんわん、だもんね~
そんなことが嬉しくなって、ウヒヒと笑いたい気分。
それだけじゃなくて、ご主人さまはわんわんが辛いもの好きなのを知ってる。
だから、辛いほうが良くない?って言ったのだと思う。
わんわんのことを知ってくれてるのは、単純に嬉しい。
ラー油はどっちも美味しかった。
「今日もいい天気だなあ」
「ねえ」
「ドライブ日和だ」
「お出かけするの?」
「ん?海行かない?好きでしょ、海」
「…うん、すき」
ご主人さまは、わんわんが海が好きで海を見るとテンションが上がることを知ってる。
生まれてからずっと海無し県にしか住んだことが無いから、
海ってなんだかスペシャルなのだ(笑)
…海はスペシャルだけど…
わんわん、お部屋でご主人さまとまったりしていたい…なあ。
ちょびっとくっついたり…ちょびっとじゃなくて、いっぱいくっついたり…
恥ずかしくて言い出せずにいたら、ご主人さまが服を着はじめた。
わんわんも服を着はじめた。
お部屋でくっついてたいって言い出せない自分に、ちょびっとガッカリした。