会ったらすぐに抱き着こう
2人きりになったらすぐにチューしちゃおう
…ご主人さまに会う前は、だいたいいつも同じことを考えてる。
で、だいたいいつも出来ない。
わんわんは基本仕様が照れ屋なんだから、そんなこと無理なのですよ(ガクーリ)
天蓋付きのお姫様ベッドにゴロンと横になってタバコを吸ってるご主人さま。
わんわんはベッドに腰掛けることすら出来ず(…)
ベッド脇のテーブルの椅子を引いて、そこに座ってタバコを吸おうとした。
「ああ、ソファあっち側かあ」
ご主人さまの言葉でそっちを向くと、
ベッドを挟んだ反対側にソファ。
椅子よりソファがいいので、テーブルの上の灰皿を持って
ベッドの周りをとことこ歩いて反対側に移動。
ご主人さまもベッドの上でもぞもぞ動いて椅子側からソファ側に移動。
目当てはわんわんの持ってる灰皿(笑)
わんわんもベッドにコロンってしちゃえばいいのに、
タイミングを逃すとそんな簡単なことすらむつかしい。
「お風呂入る?」
「うん」
どうにも照れくさくて、ご主人さまに近寄れないままお風呂に向かった。
お湯を落として戻ってきたら、ご主人さまがホテルのメニューを眺めてた。
ウェルカムドリンクとお菓子がサービスだから。
ご主人さまはあまり甘いものが好きではないので
スナック菓子を選ぶと思ってたのにマロンのソフトクリームを選んでた。
…カワユス(笑)
わんわんはクッキークリームのソフト。
お部屋の中は温かかったので、ジャケットは脱いでワンピース1枚になってた。
背中が大きく開いてるホルダーネックのミニの黒いワンピース。
あとニーハイ(笑)
ソフトクリームと飲み物を受け取りに出た時に、
(いかにもな格好かなあ…)と、少し恥ずかしくなった。
いかにもも何も、ここはそういう場所なのに。
そう思ったら可笑しくなって、ちょっと笑ってしまった。
ソファに座って、ベッドでごろごろなご主人さまにマロンソフトを渡すわんわん。
「おいしい?」
「まあまあ」
「ちょっとちょうだい」
「はいよ」
スプーンですくって口に運ぶと、マロンの粒々が入っててとっても美味しかった。
「粒々が入ってるね。美味しいね」
「なあ」
マロンのソフトクリームは美味しかったけど、
ご主人さまのを貰って食べてることのほうが、ずっとずっと嬉しかった。