懲りずに妄想する犬【18】 | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




「あっ、はあッはあッ…ん」


呼吸がうまく整わなくて、激しく吸い込んで吐き出して。

ごほ、なんて咳まで出てしまった。

だらんと力が抜けてしまった身体を、
座席に倒れ込まないようにご主人さまが支えてくれてた。


「…う」

「どっか行ってたね」

「…お花畑が見えそう」

「死なないだろ普通(笑)」


ほらってご主人さまが飲み物のグラスを差し出してくれてる。

はあはあ激しく呼吸をしてたから、口の中がカラカラだった。


「…コーラおいしい」

「はは」


ミルク好きなご主人さまは抹茶オレをゆっくり口に含んでる。

わんわんはごくんごくんと一気飲み。


「げっぷ出るよ」

「…出そう」

「色気ないなあ(笑)」

「うん(笑)」


ご主人さまがげらげら笑ってる。
わんわんもつられてげらげら笑った。

ご主人さまが立ち上がったから、ああドリンクのお代わりだなあ…って思って立ち上がった。

立ち上がったけど、ひざがカクンとして、またその場に座り込んだ。


「持ってきてあげるから座ってなさい」

「うん、あのねアイスティ」

「はいはい(笑)」


シロップいらないんだよなあ?
なんて言いながら、ご主人さまがドリンクを取りに行ってくれてる。

駄犬はいつもご主人さまに面倒見てもらいっぱなし。


「ほら」

「ありがとう」


隣にドサと腰を下ろしながら、ご主人さまがグラスを置いた。

グラスを置いた手で、わんわんの頼りない髪をするんと撫でてる。


「あのね、触らないでね」

「なんで」

「くすぐったいから」

「くすぐったいのか(笑)」


どれ、って面白がって、手の平全体で頭を撫でてる。

それから指先に力を込めて、わしゃわしゃって髪を掻き回した。


「あは」

「ぐしゃぐしゃだよ。なんで喜ぶの」

「んー?わんわんだから?」

「ホントに犬だなあ」


両手でわしゃっと髪を掻き回して、ご主人さまがわんわんを見て笑ってた。


「わんわんだもん、犬で当たり前」

「そうか(笑)」


ああ、甘えたくなってきた。
ご主人さまにペトンとくっついて、頬っぺたすりすりしたいなあ。

さすがに恥ずかしくて出来そうもないから、
ご主人さまの手を握って、その手の甲にすりすりした。


「甘えんぼモードだ」

「ばればれ?」

「バレバレ(笑)」


人目があるのが恨めしい。

いくのより、甘えるほうが恥ずかしいもの。