懲りずに妄想する犬【17】 | 夢 出会い 魔性

夢 出会い 魔性

日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




「行ったね」

「…う、ん」

「どこ見てんの(笑)」

「…どこ?」


意識も視界も焦点が合わない。
ぽわんとしたまま、夢見心地なお返事しか出来ない。


「いきたいの?」

「…いき…わかんない」

「わかんなくなっちゃった?」

「…うん…なんか…よくわかんない」

「じゃあ直接聞くかな」

「ん?…あっ、あ…」


ぽわんとしたわんわんに構わずに、ご主人さまはまた身体の中に指を差し込んできた。


あ…なんかもうだめ


「声」

「んーっ」


ご主人さまに「声」って言われるまで、自分が声を上げてることも判らなかった。

慌てて両手で口元を押さえる。

はあはあ荒い呼吸で手の平と顔が熱い。


「いっ…ちゃう」

「いいよ」


片手で口元を押さえて、もう片方の手をご主人さまの腕に絡めた。

いく時はご主人さまが恋しくて、
きっと無意識に求めてしまって、腕を絡めたのだと思う。

んっ、んっ、って自分の指の隙間から声を漏らして、
濡れてる場所でご主人さまの指をギュッと締め付けて。

「は…あッ」

がくがく腰を震わせながら客席でいってしまった。

いくとすぐに刺激が辛くなって、小さい声で「もうやめて」ってお願いした。

「いったね」

「やめて」

「続けていってごらん」

「いややめて」

いくと敏感になりすぎて、辛くて仕方なくなるの知られてる。

辛いのに敏感になってるから、またすぐに波が来ることもバレてる。


気持ちいいけど辛い
辛いけど気持ちいい


「いやもういや」

やっぱり辛くて、ご主人さまの手を退けようと身体が後ずさりした。

テーブルと椅子の間だもの、あまり自由に動けるわけ、ない。

それに、辛くても気持ちいいのだ。

逃げ出したい気持ちともっとして欲しい気持ちがぐちゃぐちゃに混じり合ってる。


「ほら、いってごらん」

「いや」

「いきなさい」


泣き声なのか啼き声なのか判らない、鼻に掛かった情けない声。

濡れてるとこはご主人さまの指でぐちゃぐちゃ。
意識は辛さと気持ち良さでぐちゃぐちゃ。


わたし、なんかもうぜんぶぐちゃぐちゃ


「んあっ」

びくんびくんとからだが大きく波打つ。

どろりと蕩けだしてしまいそう。



ごしゅじんさま

わたし

とろけてかたちがなくなってしまいそう