あ、おつりが落ちた。
拾おうと思って屈み込みながらハッとした。
わんわん、コートの下は裸だった。
変なしゃがみかたをしたら見えてしまうかな。
しゃがんでいるところを上から見られたら、
コートの胸元からおっぱいが見えてしまうかな。
なんだか不安で、その姿勢のままご主人さまを見上げた。
見上げようと意識する前に、縋りたい気持ちでそんな視線をご主人さまに向けたのだと思う。
ご主人さまはしゃがんでいるわんわんを見て少し笑ってた。
(…わざと、だ)
なんとなく、わざとだと思った。
それに気付いたら、身体の奥がギュッとするのを感じた。
タマゴみたいなロ/ーターはスイッチを切って貰ってないから動いたまま。
ごく、と息を飲み込んでから、落ちている小銭に腕を伸ばした。
何かが足元に落ちたように感じて、そっちに視線を向ける。
(あっ)
ご主人さまに着けて貰ったアクセサリーが外れて落ちてた。
さっきウォシュレットなんて使ったからかな。
それともわんわんが感じていて、あそこがギュッとしたりしたせいかな。
落ちているアクセサリーに手を伸ばしてサッと拾い上げた。
…ご主人さまは気付いたかな。
店員さんは気付いても、それが何だか判らないだろう。
立ち上がろうとしたら足元がフラついた。
「どうした」
「ちょっと立ちくらみ」
右手の中にある小銭を数枚、はいってご主人さまに渡す。
ご主人さまは小銭を受け取るとポケットに突っ込み、
コンビニの袋に指を引っ掛けて出口に向かって歩きだした。
慌ててご主人さまに着いて出口に向かい、一緒に車に乗り込む。
(気付いてないかな)
走り出した車の中でそう思った時。
「左手見せてごらん」
「……」
左手をパーに開くと、両足の間のいやらしい部分を飾っていたアクセサリー。
「取れちゃったね(笑)」
「…店員さんにバレたかな」
「なんだか判らないだろ(笑)」
「うん……あっ、」
ずっと振動を続けていたタマゴが動きを止めた。
ご主人さまがスイッチのボタンを押したんだ。
「で?いまオン?」
「…オフ」
「オンの時に取れちゃったんだ」
「…うん」
「あのままイケば良かったのに」
「…やっぱりわざと」
「当然(笑)」
そう言って笑いながら、ご主人さまはまたスイッチを入れたみたい。
身体の奥でまたタマゴが振動してる。
「あ……あ…、っ」
「いつまで我慢できるかなあ(笑)」