「立って足開いてごらん」
足を開けって言われて開くのはどきどきする。
気持ち良くて自然に開いてしまうのとは、明らかに違うから。
「…うん」
「もう少しこっちにおいで」
ご主人さまがお湯に浸かってるすぐ脇に、自分で足を開いて立ってる私。
なんだか、少しいたたまれない。
「こういうとこ剃ってあげる」
「あ…」
ご主人さまは私の足の間を、もっとグイっと広げるようにしながら、
奥のほうにカミソリを当てた。
(…あ…そんなとこに生えてるんだ…)
普段、そんな奥のほうに毛が生えてるかどうかなんて見たことない。
ご主人さまが指で開くようにしながら、少しずつ奥のほうの毛を剃ってくれてる。
そのご主人さまの動きを、足を開いて立ったまま見下ろしてる私。
いたたまれない
恥ずかしい
嬉しい
いたたまれなくて恥ずかしくて嬉しくて、膝がカクカクって震えた。
「ほら、剃れたよ」
「…ありが…と」
私からは見えない場所がキレイになったみたい。
足を閉じたら見えない場所。
ご主人さましか見ないところ。
「今日はそれで我慢しなさいね」
「うん」
「整える程度だったね(笑)」
「今度ハサミ持ってくるから」
今度はわんわんにも見えるところを綺麗にしてもらおう。
ご主人さまの手でつるつるにしてもらおう。
自分でしちゃ駄目。
初めてのことはご主人さまにしてもらうんだ。
そのほうが、きっと嬉しいもん、きっと。
「出るよ」
「あ、ちょっと待って!」
お部屋、少し寒かった。
ご主人さまはいつも、お風呂場から出てからタオルで身体を拭く。
慌ててお風呂場のドアを開けてバスタオルを2枚取った。
やっぱり少し寒くてブルッとした。
「はい、タオル」
「ありがと」
「中で拭いたほうがいいよ」
「なんで……寒っ!」
「ねー?(笑)」
心の中で(だからわんわんタオル取ってきたんだもん)って思った。
ちょっとでもご主人さまの役に立つのは、とっても嬉しいことだから。