2人でまったり【6】言えない | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。




前の日はご主人さまは本社の新年会だった。

駅までお迎えに行って、車の中でご主人さまにイタズラされて、
その後でご主人さまとラーメン食べた。


いろいろ話しをしているうちに、ご主人さまはこんなことを言ったのだ。


「俺も早く子供作らないとなあ」って。

ご主人さま…子供欲しいって前にも言ってた。
自分のDNAの跡取りが欲しいって。


本気で切羽詰まったような口調じゃなかったから、わんわんはちょっと笑って、
自分の口に手をあてて、ナイショ話みたいにお返事した。


「作っちゃおうか(笑)」

ばーか、とか
なに言ってんの、とか

そんな風に言われると思ったのに。


「俺は全然構わないよ」


そう言われて、胸の奥のほうがズキンって痛くなった。

お前の好きにすれば?って、突き放されたようにも感じた。

欲しいなら勝手に育てれば?って言われたみたいに思ったのだ、たぶん。

あとは単純に、え?いいの?って驚き。

…作れない原因はわんわんにあるのだから、いいの?も何もないや…

そんな胸の痛み。


「ハタチで63歳かあ。頑張んないとだなあ(笑)」

あ、なんか違う。
勝手にすれば?って突き放されたんじゃない。

もし出来たら頑張んなきゃって、そう言った。


「頑張んなきゃだね(笑)」

「男しか生まれないぞ(笑)」

「なんで?」

「すぐいくから(笑)」


ご主人さまはチャーハン食べながら、わんわんをアゴでクイッと指した。


「いくと男の子が出来るっていうもんね(笑)」

「な(笑)」


『誰だか相手は判らないけど自分の子供』じゃなくて、
わんわんとの子供前提に話してくれてる。

やばい。鼻の奥がツーンとしてる。

考えちゃいけないことなのに。

嬉しくて切なくて、ラーメンが胸に詰まってゴホゴホしちゃいそうだ。







「中に出しちゃうよ」

ゆうべの会話だって、本気じゃないこと判ってる。

いまだって、「いきそうだから、このままだと中に出しちゃうよ」って意味だと思う。



それでも「うん」とも「ダメ」とも言えなくて、
ご主人さまを自分の身体から抜いた。

すぐに抜けなかったのは、私自身のこころの迷いだと思った。

トロ、と流れ出した液体を舌で掬い取りながら、ご主人さま自身を口の中におさめた。

ごくん

飲み込んでから、ご主人さまのお腹の上に零れてしまった液体も舌で掬いとった。


ぜんぶきれいに舐め取りたかったの。

ぜんぶ

ぜんぶ、わたしのからだのなかに、おさめてしまいたかったの