「だめ、あのね…」
「うん」
「デートね、エ/ッチしたくなっちゃうから」
「いつもじゃん」
腰もくねくね動かしてご主人さまの腕にしがみつきながら抗議しても、
聞いてもらえるわけ、ないない。
やだ、隣の車に人がいるのに…明るいのに…
いきたい感覚が身体の奥からムズムズと競り上がってきちゃう。
ご主人さまの腕にしがみついて、顔をギュッと押し付けて、
声が漏れないように押し殺しながらガクガクって身体を震わせた。
「ん?どうしたの?(笑)」
「…いっ…ちゃ…っ、た」
「判ってるよ。なにわざわざ言ってんの(笑)」
「うーー」
「で、どこ行く?」
「……たい」
「ん?」
「セ/ッ/ク/スしたい」
「この前したばっかりじゃない。もういいでしょ」
「いや、したい。いつもしたい」
「好きだなあ(笑)」
「…うん…すき」
ほんとは(遊園地みたいなとこ行きたいなあ)とか、
(たまにはショッピングセンターみたいなとこもいいかなあ)って思ってた。
思ってたのに。
そんなふうにされたら、ご主人さまが欲しくて仕方なくなってしまう。
「どこ行きたいの」
「…ホテル」
「情けない顔して(笑)」
だってだって情けなかったんだもん。
欲しがってばっかりの身体が情けなかったんだもん。
ご主人さま、きっと呆れてるなあって思った。
「行くか」
「…うん」
行き先はこの前と同じホテルになった。
お部屋に入ると、ご主人さまは服をぽいって脱いで
「布団大好き」って言いながらベッドに潜り込んだ。
「わんわんもお布団大好き~」
服を着たままベッドに潜り込んで、ご主人さまにくっついた。
気持ちいいねーって2人で笑った。
ふざけてじゃれあってたから、いきなり足の間を触られてびっくりした。
(えっ?もう?)
そう思う間もなく、ビクンって腰が動いて「あっ」って声が漏れた。