ああん…溶けちゃう | 夢 出会い 魔性

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日記だったり思い出だったり願望だったり不倫だったり。


ちゃんと閉じてない口元から唾液が零れてゆくのを感じた。


だらしなく半開きの口唇では、溢れる唾液を飲み下すことができない。


あごのほうまで、ひんやりと、自分の唾液が伝ってってる。


……わたし、いやしい。
いやしい人間だわ…なんて、頭の奥でうすぼんやりと考えた。


ああだめ。
こんなことをしていたら溶けてしまう。

ドロリと溶けて、形が無くなってしまいそう。


「…おいしい」


小さく呟いて、口の中の奥のほうまで含んでゆく。


唾液を拭った手の甲がべたべたしてる。


口内に収めているものに絡めるように舌を動かした。


とけそう。

とけちゃう。

甘く溶けてしまう。


最奥まで含んで一気に引き抜いた。


あ……




「食べ終っちゃった。むぐむぐ」


私の手の中には、棒アイスの棒だけが残っていた。




(すいませんすいません、もうしません…)

(だって、さっき棒アイス咥えたまま口が半開きになってたらヨダレが垂れてきたんだもん)

(ホントだもん!)




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