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寝るより楽はなかりけり

システムエンジニアならではの話や音楽の話、時事ネタなどをつらつらと。
少しの人にだけでも刺さればそれでいい。


どうもどうも。また本日は少し暑いですな。


今日も何回か呟いてますが、自分の意見がなく、誰かに言われたこと以上の思考がない人が多い。自分の職場だけでもそういう人間がたくさんいる。この原因は何か。自分が思うところを書いていこうと思う。


まず一番大きいのは「責任回避欲求」。

親や教師や上司、はたまた家族や友達、世間に至るまで自分ではない誰かの意見と違う意見を表明した際に、反論されたり却下されたり馬鹿にされたり嘲笑されたりするのを怖がって、というか避けたくて自分の意見を言わない。これが最も大きな要因だと思われる。事勿れ主義の人間が多い日本人ならではの理由かもしれない。


そしてさらに、そもそも自分の意見がない「無思考によるもの」。


そもそも事柄に対して自ら情報を整理して考えて結論を導く力かない、さらさらそんな気がない、というもの。そりゃ意見なんかないので、当然自分の意見を表明することはできない。


いずれにせよ

自分の意見を言わないので仕事であればその人のその仕事の上での価値は確実に低い。言われたことをきっちりこなしてくれればその価値はあるが(これはこれで素晴らしいけどね)、何かゼロからイチを生み出すための検討などが必要な時に戦力にならない人になる。


じゃあまずなぜ自分の意見があるのに怖がって言いたくない人になってしまったのか。これはやはりそれまでの本人の体験が直接の原因だと思う。

これまで何回か自分の意見を言ったことはあるけど、その度に周りの人間に反論されたり批判されたりしてきたのだ。そして「お前の言ってること全くダメだよな」「いつも変なこと言うよな」「話にならない」と言われ、いつしか誰も自分の話を聞いてくれない状態になってしまう。じゃあこれは原因は何なのか。


無思考な人は論外だがこのタイプの人はなぜ、みんなに総スカン食らうような意見を言ってしまうのか。


簡単に言えば「本質を捉える能力が低い」のだと思う。これがまた抽象的なので具体的に言ってみよう。


わかりやすい例としての私の職場での実例を経験談からご紹介する。


オフィスの電話が鳴る。

A「もしもし◯◯会社です、お世話になっております。◯◯ですか?本日は在宅勤務させていただいておりますので折り返しお電話いたします。」


電話を切り◯◯に電話をして顧客に折り返しの電話をする様に伝える。


B「今日、電話多いね」


A「在宅勤務が増えたからこういう電話の取り次ぎが多くて大変だよ。」


C「そうだよね、最早みんな会社から個人に携帯電話が配布されているんだから顧客に自分の携帯電話番号を伝えるべきだよね」


A「そうですねー。顧客に電話番号を教えてくれてる人もいるんですけど頑なに教えない人が結構いるんですよね」


B「教えないといけないルールなんでしたっけ?」


C「ルールというか会社から携帯を貸与されてるんだから仕事に使うのが当たり前だよね。でも社内との連絡だけに使って顧客との連絡は取らない、っていうのは貸与してもらう理由がなくなっちゃうと思うけど。」


A「取次の手間もそうですけどそもそも在宅勤務してることはすでに決まってることなので顧客に対して取次して折り返しするって時間のロスもあって顧客に失礼かなと思いますよね。」


C「そうだね、これ改善した方がいいね」


A「ですね、部内に展開して情宣していきましょうかね。」


B「情宣するのであればそもそもオフィスにいても電話に出ない人が一部いるので電話出るようにしてくださいってのも含めて展開してもらえませんか?」



さて、誰がズレているのかおわかりだろうか。

わからない方はあなた自身もそういう存在かもしれない。



そう、ここでズレているのは明らかにBさん。

なぜ、ズレているのでしょう。


ここでの会話にみえてくる問題の本質は何か。

表面的な問題は「電話の取次ぎ業務が大変」である。


これを解決すればいいのだが、

この問題の原因が何か、会話の中では


・在宅勤務する人が増えている

・顧客に電話番号を教えない人がいる


というものがあった。

じゃあ、この2つの原因を取り除けば問題は解決することになるが、最初の「在宅勤務する人が増えている」を解決する事は可能であろうか?

このご時世、感染防止もあるがそもそも通勤時間の短縮など可処分時間が増えることのメリットが言われている事を考慮してもこれをやめてオフィスに出勤する人を増やそう、などと言うのはありえない。


とすると2つめの「顧客に電話番号を教えない人がいる」を解決すべきであろう。会話の中でも出ていたがそもそも会社から貸与される電話の番号を個人が勝手に顧客には言いたくないと判断するのは適切とは言い難い。


と、考えるのが問題の本質を捉える、ということ。この会話の最中、AさんとCさんはこの思考をしながら会話していたはずだ。


そう、それに対してBさん。


最初の方に


「それってるーるなんでしたっけ?」

という発言があったが、これがまずズレている。ルールは大切で誰もが守るべきものだが、ここで言う「顧客に電話番号を教えるべきか否か」の正解を自分の思考で結論づける前に「ルールなら従うべき」という思考をしていることがわかる。これは物事は本質ではなく自分以外の誰かが決めたことに従うというどちらかと言えば無思考によるもの、だ。


そして最後にこの改善案を乗船しようとするAさんに対して「電話に出ない人がいるから出ろ」というのも加えて情宣してほしいと言っている。

本当にズレている。そもそもAさんとCさんの会話を聞いていたのか疑いたくなるが、この問題の原因の一つとして「電話に出ない人がいる」と考えている点だ。


先程の解釈で、在宅勤務の人が増えているから、そもそもその人宛の電話が鳴ることになるケースも増えているというのが原因なのだ。在宅勤務を減らす事は現時点では考えられない対策だとは先に述べた通り。やはりBさんはそのような思考が出来ていない。「電話に出ない人がいる」を解決したら問題が解決するとするならば、在宅勤務を減らしてオフィスに出勤する人を増やし、電話に出る人を増やせばいいのだ。そう考えるとオフィスに出勤している人に対して「電話にもっと出てください」などと言えば、「その分在宅勤務する人減らせよ」となるのは想像に容易い。


Bさんの思考はたぶん、在宅勤務が増えてある本当の原因(感染病の蔓延)が何なのかまで及んでおらず、表面上の問題「電話の取次が大変」に対して直接的な解決策「電話に出る人を増やす」しか思いついていないのだ。しかも「電話に出る人を増やす」ための手段として、①オフィスに出勤する人を増やす、②出勤してる人で電話に出ない人が出るようになる、という2つが考えられるが①は思いついてないか、もしくは既定路線なので候補に挙げていない、という事なのだろう。


だから②だけを言っているのだ。こういう発言を繰り返していると、本質的に物事を理解している人たちから見れば「ズレている奴」というレッテルが貼られ、発言のたびに怪訝な顔をされ、無視すらされるようになったりするのだ。


それによって発言するのが怖くなり、自分の意見をまともに言えない人になる、という事だろう。


じゃあこれを改善するにはどうかたら良いか。

こういう場面で周りに変な顔された時に自分で分析するしかないのだ。自分がどんな思考が足りなくて、何がズレていたのかひとつずつ検証していくしかないのだ。それが子供のから自然とやれれば問題ない。でもできない人間はこういう場面のときに、自分を省みず、変な顔する周りがおかしいんじゃないか、と考えているのだと思う。



それができるかできないか、が本質を捉える力を養うカギだと思ってる。



では、また。