帝国ホテル1

帝国ホテル2


↑のように、帝国ホテル買収劇で真のホテル王と呼ばれるようになった小佐野賢治が、それ以前に着々と他のホテルの買収を行っていました。そのひとつに富士屋ホテルがあります。村上春樹のダンス・ダンス・ダンスにも登場したこのホテル。


富士屋ホテル買収劇の小佐野賢治と対立する側に、横井英樹という人物がいました。


時は1949~1955年。

戦後復興に沸く日本の繊維業界から登場した無名の実業家横井英樹は、千葉銀行などの融資を受けて(約10億円らしい)老舗百貨店白木屋の経営権取得に向けて株の買占めを行います。

途中で同じく白木屋の買占めを行う日活と共謀して株の買占めを行いました。


しかし当然世論の批判は強く、世論に折れた日活は山一證券に株を売却します。


白木屋は政財界を味方につけ、横井包囲網を形成しました。


しかし横井はそんなことにはヘコタレずに、さらに買い増していきます。


そして過半数取得目前となった株主総会直前に白木屋経営陣から提訴されます。

横井の白木屋株名義が、横井の繊維会社のものとなっていたため独占禁止法の疑いがかけられたからです。

そして裁判は、負け。

白木屋株の議決権停止の仮処分が下され横井が保有する白木屋株は無価値となります。


しかし、横井はさらに買いましていき、白木屋株は高騰・・・

融資に次ぐ融資で、横井は自社の資産を切り売りしながら資金を用意しましたが、

次第に金利負担に耐えられなくなってきます。


横井氏不利の戦いが明確化してきたにも関わらず、横井氏は大物総会屋と手を組み、白木屋争奪戦は泥沼の戦いになります。


ここで起死回生のホワイトナイト??が横井氏側に登場します。

ホテル王小佐野賢治に国際興業の母体となった国際興業バスを譲った東急グループ総師、五島慶太氏です。

五島慶太は横井の助けを受けます。


しかし、条件として横井保有の白木屋株の買値よりもかなり低い価格で白木屋株を買い取ります。


これで白木屋は東急百貨店に名称を変え、今では東急百貨店もなくなり、コレド日本橋と名前を変えています。

現在、コレド日本橋にメリルリンチの日本本社があるというのも何かのつながりがあるのでしょうね。


結局、横井は稀代のグリーンメーラーとして有名にはなりましたが、大損をしました。

(損をしたということはグリーンメーラーではないですね・・・)


有名になった恩恵を受けて、横井氏は経済界でも政治界でも活躍できるようになります。

大損して得を取ったという形ですね。

ある意味、ホリエモンに似てますね。

今ではホリエモンに自民党・日本経団連が付いてるんですから・・・


壮絶な横井の人生はまだまだ続きます。

その後、次々と東洋精糖・帝国ホテル・日産火災海上保険の買収を行い。

東洋精糖買収時に乗っ取り屋と揶揄され、

昭和33年に暴力団「安藤組」に短銃で撃たれました。


これは「血と掟」という映画にもなった話だそうです。


安藤氏には「ビジネスマンはもっと良心的であるべきだ。」という異念があり、

横井氏には「敵を敵のままにしておいたらいかん、同志に変えてやるべきなんだよ」

という信念がありました。

その後二人は和解し、その映画のプロモーションで、なんと安藤氏と横井氏が共演し一緒に食事をとるシーンが撮られたそうです。

昔のヤクザはモノが違うといったところでしょうか。


バブル最盛期には、エンパイアステイトビルの所有者となり、世界的な有名人となりました。


横井氏はさらにホテルニュージャパンの買収も行っており、あの火災事故で33人の方が亡くなった責任を問われて、平成5年業務上過失致死罪の判決を受けて禁固3年の実刑判決を受けました。

業務改善命令を無視した違法経営も行っていたようです。


しかし、平成10年に85歳でお亡くなりになりました。


余談ですが、横井氏の孫にはZEEBRAがいます。

さらに横井氏の交友関係には、叶野姉妹も登場します。


横井氏が亡くなる1ヶ月前に、美容で有名になった鈴木その子さんが横井英樹の自宅を買い叩き安値で購入しています。

田園調布の580坪の土地を13億5千万円ですから、一坪232万円。

1㎡70万円ですから、高いけど安いんでしょうね。笑

良くわかりません。

しかし、何かの因縁があったことは事実でしょう。


鈴木その子さんの父親は有名な相場師、山中力松という人です。


この方の周辺も面白そうなので今後書いていきたいと思います。



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