9-3) 「学会認定資格」は何故検討をさえ阻まれるのか

 

 2014年度総会議案書第2号議案説明文の問題箇所の検討に入る。

 まずは心楽の会立替金に関わる、会計担当Xの憶測記述を修正する前に「学会認定資格検討委員会」などというものがあったのかと、この議案書を見てはじめて気づいた会員が少なくなかったであろう。

 そこで、再度、確認しておくが、「学会認定資格」(「資格学会認定資格」はX氏の誤記或は意図的な撹乱)とは、従来考えられてきた狭義の「心理支援」ではなく、全人的に「こころ」に対応することができる支援職を、今後国家資格化される基礎資格の上位資格として本学会が独自に認定すること、を目指したものであった。

 

 本学会の特徴として、社会一般に本学会活動の門戸が広く開かれていることがある。これを存分に生かし、会員に対して認定する資格創設によって、有能な身心治療者が本学会に多く入会するならば、本学会再建に貢献できるとの意図に基づいた提案であった。

 

 ただし、これは、歴年に渡り日本の精神科病院の連合体の指揮命令の下で医療心理師国家資格化に取り組んできた全心共(仮称)幹部には、少なからぬ違和感をもたらすものだったようである。

 

 かれらは、しかし、その違和感を違和感としては表明せず、一見それとは繋がりの薄い方面からの妨害を試みるのが常態であった。

 

 提案者側が質問や異論を受けとめようと待機していると、例によって例の如く、無応答となる。

 そして、他の事案が切迫して検討されるべき時に、時宜を外した形で唐突に異論として出てくるため、当初の議論共々に建設的な検討の局面が破壊され、その結果として、Xが言う所の「混乱」が生じることとなる。

 

(つづく)

 

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