この「裁判」について、

何度目かになりますが、簡単に説明します。

 

まず、SLAPP提訴とは、

お金や地位のある強者(多くは「組織」「団体」)が、お金も地位も劣っている個人の言論を封殺し、社会的に抹殺するために起こす、司法制度を利用した合法的な<いじめ>です。

ふつう、良識のある個人ならまず行わないこと。

しかし団体になると....

 

訴えた側は、「日本臨床心理学会」という団体.....ですが、実態として日本精神科病院協会傘下の御用組合に、実効支配されています。

この職能者団体は、現行の生物学的(薬物療法中心)医療モデル支配下での公認心理師国家資格化を、支援者自身の生活「利権」を拡充するために、推進してきた政治運動体です。

この人々は、ここ30年来、生活利権と医療機関内での地位の確立を求めて、この学会の役員の地位を独占してきました。

 

訴えられた側は、精神医療被害連絡会会長他、わたくしを含む4名の個人。

この人々は、いまある精神科医療の実態に異義を唱え、代替(オルタナティブ)の方策を研究し提案してきました。

ヒアリング・ヴォイシズ運動に20年以上の歴史があるこの学会こそ、生物学的精神医療モデル一辺倒から脱却して、社会・心理モデルでの心理支援活動の中心となっていけると考え、国家資格創設に際しては、学会から社会へとこの趣旨を積極的に発言したいと願った人々です。      

 

そう、この「裁判」に至る紛争は元々、会員同士の理念と意見の対立だったのです。

それなのに、

 

たまたま、学会のお金の管理をしていた側(生活利権派)が、

相手側(わたくしたち)からの「対話」「話し合い」の働きかけ、つまり<オープン・ダイアローグ>を一切無視し、暴力的に排除(「永久除名」)しました。

それだけでは、まだ不足だとばかり、

 

双方が会員として所属する学会名を一方的に称して、国家権力(司法制度)を動かし、組織内の異なる意見を持つ人々の口を封じ、相手方に賛同し追随しようとする人を、前もってひるませるために起こした、卑劣な<いじめ>ハラスメント

それが、今回(第一回目)のSLAPPです。

いじめやハラスメントに立ち向かい、その被害者の支援をするのが、本来の職務であるはずの人たちが、社会的強者や国家から現に抑圧されている人々をさらにいじめる、非情なハラスメントも辞さないのです。

共感、共生、の標語は、いったい、どこにいってしまったのでしょう。

そもそも、それらの「きれい言(ごと)」は、ご自分たち自身が、それを自分たちが操作可能な相手にのみ限定使用してきたという実態が、ここに暴かれてしまっています。

 

SLAPP提訴をした側の全員が、今月29日の役員選挙再選をめざしています。

再選されたならば、次の(第二、第三も、続々と)SLAPP提訴は、すでに昨年度運営委員会で決定済み(『臨床心理学研究』54-1,59頁ですので、23期発足後ただちに、学会資産を費して提訴準備を進めるお心づもりでしょう。

 

※ 2016年9月30日 第8回役員会議事録 

2)議事 

①新しい訴訟の追加について:今の訴訟の判決が出てから、中北弁護士に時期を確認する。

 

現任22期運営委員の人々が、先日9月9日に公開した2017年度総会議案書の次年度予算案の予備費備考欄に、裁判費用が計上されていますので、この人々の「公式サイト」HP(著作権のためリンクできません)をご参照ください。予算案承認は確実ですから、控訴棄却・上告無しが確定した時点で、従前の決定通り「新しい訴訟」をわたくしたちに仕掛けてこられることでしょう。

 

 

http://nichirinshin-o.sakura.ne.jp/wordpress/2017/09/2427/