今年度も、前年の姫路市(兵庫県)での第一回大会にひきつづき、本法人若手社員の黒猫アヤさんに、イメージイラストを描いて頂きました。

修学院とその周辺の土地(場)の雰囲気、植生、伝承・伝説などを調べていく中で、アヤさんに「龍女」のイメージが浮かび、この作品が生まれました。

いろいろな事情で、制作過程(着色)途上で開催期日を迎え、モノクロ描画として、会場の各所に掲示致しておりましたが、お近くでご覧になられた方は、龍女の力強い精気を感じ取って頂けたのではないでしょうか。

 

修学院の辺りには、説経節『小栗判官』で若き小栗が魅了された大蛇の棲う深泥池、日本のゲール(霊的な癒しの地)とも言われる、後三条天皇の息女が清水により癒された伝説の岩倉の地ともそう遠くありません。タケダ製薬の薬草園(一般非公開)も会場の徒歩圏でした。

この山間は、清らかな水と樹木(草木)と岩の在る、太古からの天然の癒しの地....病をはじめ困難な情況からの回復の地、再生の地であったようにも思われます。

その癒しと再生の瑞々しい力が、<女性>である龍の姿として、アーティストの直観に鋭く捉えられたのではないでしょうか。

 

新しい始まりの地と言われた京都、その最もディープな癒しと再生の始まりがここから生じつつあること、その始まりの一環となる何かを、本催しにお集りのみなさまのそれぞれの在り方で感じ取りお持ち帰り頂けたならば幸いです。