私は死んだ。
いつ死んだのかも、何をもって死んだというのかもよくわからないが、とにかく生きているとは言い難い。
これは誰にも言えない私のひとりごとなのだ。
法律上も医学的にも生きていると言える状態で、死んだと感じるのは自分だけ。
でも、もうここには、私がかつて私と認識していた私らしい私はもういない。
抜け殻のような別の生き物。
感情も欲望もない、ただ生きているだけの存在。
心臓が動いている。
脳に異常はない。
体も今のところ健康体と言っていいだろう。
でも、私は生きていない。
それは紛れもない事実。
あのとき死んだのか、と思う時期はいくつかあるけれど、少しずつ死んでいったのかもしれない。
それが大人になるということなのか、社会に適応するということなのか。
それなら、世の中の社会人はすべて死んでいるのか。