こんにちは。NEW

今回のオリンピックをきっかけに街が変わろうとしてる。特に会場が集中していた豊洲地区にも近い銀座はコロナ禍ゲホゲホで外国人観光客誘致などの思惑は外れてしまいましたが、建物や街の様子は相当に変わりましたよね。ポーン

地下鉄の駅や構内も綺麗になりました。
銀座線の通路も洒落てます。
 


そんなコロナ騒動の前からですが「昔の建物を保存」する活動が銀座地区でもあったことを最近知りました。

しかも銀座のど真ん中で。
仕事でよく走る人歩いていた辺りなんですが、全く目気付いてなかったですね。

それがここです。「奥野ビル」。

 

奥野ビルは「旧銀座アパート」で1932年の竣工。もう90年近く前の建物と言うことになります。欧米では歴史のある建物は沢山ありますが、東京では珍しいですよね。
 
 
 

この奥野ビルは保存だけでなく、306号室を一般公開しているんです。そこで、この日は公開日だったので訪問してみようと・・。グッ
 
まずは、ロビー。
デザインやアート系の事務所や展示会場として使われてるようです。
 
このビルの設計は青山の同潤会アパートと同じ建設部長を務めた川元良一氏。

昭和初期のレトロデザインが往時のまま残るタイムマシーンのような空間。
 
消火栓のホースがこれまた渋いです。グッ
 
 
階段の手すりのデザインも美しい。

 
そして垂涎なのは
銀座最古の手動式エレベーター」。
手動ですから扉は自分で開け閉めします。蛇腹のドアを。動画を撮って見ましたのでご覧ください。下差し

 
停止階を矢印で示すのも当時のまま。矢印の動きを動画で撮りましたので下差し
 
 
そしてフロアごとにデザインがそれぞれ異なっているんですよ。ポーン

今じゃ、そんなこと考えられないですよね。
 
この奥野ビル、近年では銀座でのデザインやアートの発信拠点となっているんです。

個展の案内で埋めつくされた廊下の壁面。下差し
 

伝統を守りながらも新しいアートの拠点であることに、銀座ならではの「粋」を感じます。

 
今や、数少なくなりましたから・・。貴重ですよね。グッ
 
さて、この306号室は入居され美容室を開業、空襲でも焼失することなく住居となり、ご本人が2009年に100歳を迎えて他界され、その後公開されたものらしいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


こうして、90年の歳月を超えて今感じられる空間がある。素晴らしいです。そりゃね、現代の新しいビルは使い勝手はいいですよ。でもこの古さが歴史を物語ってるし、そのことで街が生き生きとするんですよ。拍手
 
完了
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