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呼吸が浅いとミトコンドリアでの細胞呼吸ができない!脳腸が疲労する原因に
▶︎ 以前にもミトコンドリアについて書きましたが、「ミトコンドリアの活性化がアンチエイジングに効果的!究極の5メソッド 2017-10-23」(←我ながらなかなかうまくまとめてる)
YouTube動画やSNSなど、どんどんスマホを見る時間が長くなって、
IT猫背といわれるように姿勢も悪く・呼吸が浅く速い人が増えてきているので…
細胞呼吸とミトコンドリアについてまとめてみました。
目次
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1.慢性疲労の原因は、細胞の酸素不足!?
● 呼吸の本当の意味とは
「呼吸」といえば、息によって肺の中の空気を出し入れする「肺呼吸」をまずイメージしますが、細胞レベルでも呼吸が行われています。
細胞内のミトコンドリアで酸素を使って栄養を燃焼させ、エネルギーを生み出し、その際に出る二酸化炭素や老廃物を排出します。
このミトコンドリアでエネルギーを生み出すことこそが、「細胞呼吸」と呼ばれ、呼吸の本当の目的といえます。
● ミトコンドリアについて
体には約37兆個もの細胞があり、そのひとつひとつにミトコンドリアが存在します。
ミトコンドリアで細胞呼吸さえきちんと行われていれば、どの細胞もいつでも必要なエネルギーを得られます。
しかし年齢とともに、細胞呼吸の効率は低下します。
ミトコンドリアの新陳代謝が低下して、
ガス交換やエネルギー産生効率が落ちたり、
呼吸筋が弱って肺呼吸の効率が落ちたり、
毛細血管が衰え、細胞呼吸の材料となる酸素や栄養が細胞に届きにくくなるのです。
また、細胞呼吸の過程で、酸素の約1-2%は毒性の高い活性酸素に変異するのですが、
活性酸素を除去する酵素やホルモンも40代には半減します。
加えて、現代人のストレスフルな生活習慣が活性酸素を大量発生させ、細胞の酸化に追い打ちをかけます。
▶︎ すると細胞膜の脂質が酸化し、細胞の機能が低下。
栄養の取り込みと老廃物の排出のどちらも滞ってしまいます。
細胞呼吸が低下した部位では、細胞が酸欠に陥り、働きが鈍くなります。
筋肉細胞が酸欠になれば肩こりや腰痛を、肌細胞が酸欠になればシミ、シワ、たるみを招きます。
特に、エネルギーを大量消費する脳細胞は、
5分酸素が止まるだけで細胞が壊死してしまうほど酸欠に弱い部位。
呼吸を管理している自律神経中枢が酷使され、活性酸素が大量発生すると、脳疲労をひきおこします。
脳の疲れは、脳腸相関により、
腸内環境を悪化させ、それは全身に波及し、
さまざまな不調が引き起こされます。
カラダもココロも消耗し、気がつくと、慢性疲労の状態から抜けきれなくなってしまうのです。
赤血球は酸素を運ぶドライバー
肺呼吸で取り込まれた酸素は気管、気管支、肺胞を介して毛細血管へと取り込まれ、毛細血管をつうじて全身の細胞に運ばれます。その際、酸素を運ぶのが赤血球のヘモグロビン。細胞に到着するとヘモグロビンは酸素を切り離し、細胞内のミトコンドリアへ引き渡します。
2.細胞呼吸を促すには『 二酸化炭素 』が必要
体内には酸素が余ってる!?
肺呼吸でたくさん酸素を取り込めば、その分細胞に酸素がいきわたると思いがちですが、
実は、細胞呼吸を促しているのは酸素ではなく、「二酸化炭素」
血中の二酸化炭素濃度により、
細胞呼吸で使われる酸素の量が決まるのです。これをボーア効果といいます。
つまり、血中の二酸化炭素濃度が基準より低いと、赤血球のヘモグロビンは酸素を切り離しにくくなります。
ヘモグロビンと結びついたままの酸素は、細胞内には入れず、細胞呼吸として利用されることもないまま、呼気として体外に排出されます。
また、余った酸素の一部は血中にとどまっている間に酸化して活性酸素になり、細胞を傷つける側に回ることにもなります。
▶︎ 取り込んだ酸素をあますことなく細胞呼吸で利用するには、一定量の二酸化炭素が必要です。
また、二酸化炭素には体内のph値を調整したり、気道を広げて空気を取り込みやすくしたり、血管を広げて血流をよくするはたらきもあります。
排気ガス的なイメージで悪者にされがちな二酸化炭素ですが、細胞呼吸を円滑に進めるために必要な大事なパートナー。
私たちの体の健康を保つために欠かせない存在なのです。
息を吸い込むとき大気中の二酸化炭素濃度は約0.04%ですが、呼気中では約5%で排出されます。1回呼吸すると、吸気の125倍の二酸化炭素が吐き出されることになり、
浅くて速い呼吸をしている人は、呼吸回数が多くなるから、血中の二酸化炭素濃度がどんどん低くなって細胞呼吸の効率が悪くなるのです。
一方、肺疾患などで呼吸機能が低下すると、
肺から二酸化炭素を十分に排出できなくなり、
血液が酸性に傾き、
ひどくなると頭痛や吐き気を引き起こす
呼吸性アシドーシスに陥ります。
これはいわゆる高山病の症状と同じです。
3.ブレスホールドタイムテスト
常習的に呼吸が浅くなっていないかどうかの簡単なテストで調べてみましょう。
①普段通りの呼吸をして、静かに鼻から息を吐いたあと、鼻をつまみます。
②そのまま息をしたくなるまでの時間を測ります。
息を止めていると、肺と血液の中で二酸化炭素が増えて酸素が減り脳から「呼吸しろ」という信号が送られ、息がしたくなります。唾を飲みこみたくなったり、喉・首・肩・お腹の筋肉が勝手に収縮したら、体が脳からの呼吸命令を受け取ったサインです。
30秒前にこれらのサインを感じた人は、呼吸が浅くなっている証拠。浅い呼吸を続けていると、二酸化炭素に対する耐性が落ち、息を止めておける時間が短くなるのです。
我慢せず30秒息を止められたら合格ラインクリア!!二酸化炭素の耐性もまずまずで、普段から楽に呼吸ができていて細胞呼吸もスムーズです。
40秒以上止められたら理想的。二酸化炭素の耐性が高く、深い呼吸が身についていて、細胞に酸素を安定供給できています。
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