きなこが虹の橋🌈に向かった。

きなこが余命宣告を受けて間もなく亡くなった。

ブログを更新しなかったのには

いろいろな理由がある。


先代犬のあずきが亡くなったときに
ワシは会社にいて
看取ることができなかった。
後悔した。
自分を責めて責めて責めて、
2度とこんな間違いを悔いを残さないと誓った。

余命宣告後、仕事やダンスの活動を全てストップさせた。
家族の命に関わることだから、当たり前。
これは一定数理解されないことは承知していた。

ワシのやっていることや、発言は逆サイドから見たら全て間違い、その覚悟はあるから、どんな非難も受けようと思っていた。

責められた。
だけど、責められるように相手を仕向けたのもワシ自身なのだ。全ては自分からだからだ。ワシの世界、悪人なんか一人も作りたくはない。

ただ、この気持ちの僅かでも解れば、その人も人の痛みを知れるようになる。少しだけ祈らせてもらった。

全く理解できない人が存在する。

自分の世界にない価値観は排除する。
視点が違うから、そもそも無理な話しで、
その人の世界はその人にしか創造できないからだ。

だけど、その人以外、全て関わる人達は理解してくれた、それは本当に世界が優しいと信頼できた出来事だった。


きなこを看取る事ができた。
最期まで側にいる事ができた。
だけど、悔いは残るものだ。

そして笑顔で見送ることも出来た。
感謝しかなかった。

18年、いろんな事があった。
辛い時期を共に過ごし、その度に
きなこの笑顔に助けられた。
楽しい日常もたくさんあった。
思い出がたくさんあり過ぎて
自分がどれほどの幸せと愛を与えてもらっていたかを感じずにはいられなかった。

きなこを見送り、笑顔できなこの思い出話しもできていた。

いつまでも泣いていてはいけない。
強く生きなきゃいけない。
元気にならなきゃいけない。

早く元の生活に戻っていかなければ…

マストだらけになっていた。


朝起きる。

きなこの気配のないこの部屋。

たまに見つけるカケラ。

感じないように、感じないように

転職サイトを見たり
動画を見たり
誤魔化して 蓋をした。

ある時、胸が痛くなって
心臓の病かパニックが再発したかと思った。
手足が動かない。
身体がいうことをきかない。
疲労感…何もしていないのに。

自分に何が起こっているのか
解らなかった。

体調が悪いと仕事を休ませてもらう。
ダンスも行きたくないと思って休む。

ずっと胸が痛い。動けない。

病院は嫌いだから行きたくない。

姉に体調が悪いと話した。

きなこのことは大丈夫なんだと。

喪失感はないの?と聞かれた。

涙が溢れてきた。

蓋をして閉じ込めた感情が
一気に溢れてきた。

悲しみ、さびしさ、苦しさ
きなこのせいにしたくなかった。

弱い自分にまた負けたくなかった。

ワシは強いのだ、元気なのだと言い聞かせて

自分で握りしめていた。

何ひとつ、許可してあげていなかった


きなこへの愛をみくびっていた。


しばらく、そんなことはしてこなかったけど

久しぶりにワシは感情を殺していた

感情を殺すと

何も感じたくなくなる

喜びすらも不要になる

何かを感じてしまったら

全てが溢れてしまうから。


一度は捨てたはずの掟と鎧を

強くなきゃいけないと

自分に強いてしまった。


ワシはポンコツだ。
それでいいんじゃなかったのか?
この痛みを感じることを許していたつもりが

全く許していなかった。

そんなことにすら気付けないまでに

蓋をしていたんだね。


蓋を開けたら

感情丸出しの自分がいた。

泣いて泣いて泣きまくって

それでも涙は枯れない。

きなこに会いたい、抱っこしたい

お散歩に行きたい。

いろんな景色を一緒に…


感情が丸出しになるのと同時に

きなこがいまここにいないと実感する

胸の中では生き続けているのに。

この現実世界に存在しなくなった

その事象がこれほどまでに辛い。


しばらくは泣き
動けないだろう。

だけど。ワシは許可したよ。

この悲しみも淋しさも尊い感情だと知っているから、とことん味わって

そして少しずつページをめくっていく。

物質的にきなこがいなくなっても

物語は続いていくのだから。


物語にはこの先もずっときなこがいるのだから。


ありがとう。ずっとずっと大好きだよ。
ワシを選んでくれて幸せだった。