私より、10年ほど先輩の方が仕事の手伝いに来てくれている。
その先輩Sさんは、私などより髪の毛も多く黒々として、何より健脚で病気らしい病気もしたことがないらしい。
Sさんがマンションの掲示物を見て、「これは間違っている。細則を順守でなく、遵守ですよ!」。
私はやんわり、そうですか、ちょっと調べてみましょうかと、PCで検索すると、次のようになっていた。
○もともとは「遵守」。「順守」は代替。
○「遵」は当用漢字表から削除されたため、新聞・放送では「遵守」→「順守」に置き換えた。
○当用漢字表は廃止されたが、現在も新聞・放送では「順守」が用いられている。
以上のように、説明して、言葉と言うのは時代と共に変わってきますからね、と説明。
先日も世論調査結果がマスコミで発表されていましたよと、文化庁の2016年度の「国語に関する世論調査」を説明した。
現在常識的に使われている「存亡の危機」は「存亡の機」が元の言葉で、「足元をすくわれる」は「足をすくわれる」、また「話のさわり」とは本当は重要な部分らしいですよと。