MM型に代表される静電型カートリッジはいわゆる交流発電機であり、カンチレバーの振動によって電流が流れる仕組みです。微細な出力なのでアンプにたどり着くまでの回路、コードの影響を受けやすく、愛好家の中には本来の音の再生にこだわる人が私(笑)を含めて大勢いらっしゃると思います。そこで
音質、音量に与える影響を測定する機器が必要になるわけですが、従来の測定器はプロ向けで多機能すぎて使いこなせず、何より高価でした。
たまたまAmazonでテスターを探していた時に、見つけたのが今回紹介する静電容量テスターです。静電容量、インダクタンス、抵抗を測ることができますので、個々のカートリッジのメーカー未公表の数値が容易にわかります。取説が英語なのでそこは難有りですが、文章の内容は直感的に理解できます。
テスターを繋ぐと断線すると言われていましたが、今のところそういうことはありません。また、抵抗を測定すると磁化の恐れがあるのはご案内の通りです。測定は自己責任でお願いします。
ちなみに画像で測定しているカートリッジはEMPIREのOP135という機種で、抵抗が466Ω、インダクタンスが616mHでした。