『ママ、私のワンピ知らない?』

と朝から、先週夏バーゲンで買ったワンピが見当たらない。

これから、デートっていうのに・・・

昨日、居酒屋の兄ちゃんの寛と言う男にナンパされて

今日デートするんだ。いいでしょ?けど、ワンピがない。

『ママー聞いてる?』

「さっちゃん、朝から騒がしいわよむかっさっさと、食べなさいむかっ

それどころじゃないよ・・・今日はデートなんだって!

私は、テーブルに一枚の紙があるのに気がついた。

       お姉ちゃん、ワンピ借りるね!       くるみ

と書いてあった。

『お前かむかっくるみ―――むかっむかっむかっ』と叫ぶ私。

ちなみに、くるみは私の双子の妹。双子なんで、サイズも体格も一緒。

『ママ、くるみ知らない?』

「ワンピの次は、くるみ?くるみなら、えっとねー確かヒロシ?寛さん?だったかデートしてくるって言ってたわよ!」と。

ヒロシ・・・?ヒロシです。のヒロシ?

違うよ、違う。寛さんだよ、きっと!居酒屋のナンパしてきた寛さん

なんでくるみと?あれ?昨日、くるみいたっけ?と思いつつくるみに電話してみた。

プルルルルルル            プルルルルルル                プルルルルルル

『くるみむかっ

お姉ちゃん?ワンピありがとう!さっちゃんのおかげで、寛さんと婚約できたよ!

『何ぃむかっくるみ、じ、事情をはなし・・・・』

ガチャっと電話が切れた。

妹のくるみは、私のナンパ相手と婚約したのだ。

私が、ナンパされたのにも関わらずにしょぼん