総合病院の防災訓練に、学生として参加した

一応、「災害看護学」という授業時間


『トリアージ』とはフランス語で「選別する」という意味


「地震などで多数の傷病者が出たときに、怪我の程度に応じて、優先順位を決めて救命の可能性の高い患者から手当てを行うこと」


優先順位をルールにのっとって分けていくのがトリアージ法


これは、16年前の阪神・淡路大震災のときにはまだ行われていなかった

あの、阪神・淡路大震災、そして地下鉄サリン事件が立て続けに起こり、日本は災害に対して本格的に取り組みだした




災害は待ってくれない、災害医療、災害看護、トリアージがどのくらい確立されているかもわからない中、「東日本大震災」は起こった


もう、のんびりしてはいられなくなった、思い知らされた






今回の防災訓練で、私は子どもの模擬患者役だった

14歳、頭をぶつけ、血が出る設定

どういう役作りをしようか考えた

・・・あまり騒がず、軽くショックを受けて呆然としている設定にしてみた(勝手に笑)


みんなが我先にと詰め寄っている中、私はただ立ち尽くしてみたがやはりそれではなかなかトリアージされなかった

しばらくして気づいてくれた看護師さんが来てくれた、
なんだかやっぱりうれしかった


実際、その役作りで良かったのかはわからない


でもきっと呆然としてる人だっているはず!

あらゆる状況を想定せねばならないはずなのだ








本当に、東京直下型の地震が来たら、ぐっちゃんぐっちゃんになるんだろう


練習ナシで試合など有り得ないように、訓練ナシで本番など有り得ない


昔は防災訓練なんて本気でやったことなかったけど、もうそんなふうには思えない







防災訓練実行委員の医師の話が印象的だった


「実際、トリアージが行われるのは病院とか限らない。東日本大震災では避難所やら地域の方が多かった。医師だってナースだって被災する。もはや医療学生レベルでトリアージできる教育をしていかなければ到底追いつかない。」


そのとおりだと思った