久しぶりにバイトの古い友人たちと会った



今回集まったのは結婚して福島に戻ったあっきーが東京に友人の結婚式で出てきたから




震災後、初めて会った

あっきーんちは福島県伊達市、津波の影響はなかった場所、原発からは50kmくらいの位置

幸いに家族もみな無事で、家も無事だった

震災があってから、そして現在の状況をいろいろ聞いた


あっきーにはもうすぐ2歳になる娘がいる
けれどあっきーの家の周りで外で遊んでいる子はほとんどいないらしい
あっきーの娘もいまだ家の中で乗り物みたいなのに乗って動き回っている

本来だったらみんな外で元気よく、自然と戯れながら、同年代の子どもたちとも遊びまわれる年齢になったのに…

子どもたちはみな、支給された「人体被曝量計」を首からぶらさげている
知らないうちに体に蓄積された被曝量がわかるらしい

あっきーは言う
「やっぱりこどものことが心配で不安」

でもあっきーは福島で守るものがたくさんあって、福島を出ようとは思っていない

実家には桃の木がなる山を持っていて、収穫時期は朝4時起きで仕事に行く前に桃をつんでから仕事に行っていた


「一番許せないのはやっぱり東電。福島は完全に被害者なんだよ。俺たちが東電の福島原発から電気を供給してもらってるわけじゃないのに、放射能でひどい目にあってるのに、福島の人間だっていうと、まるで俺たちが日本に放射能の被害を与えたみたいな顔つきをするようなやつもいるんだよ」

「俺の友人が他県に福島ナンバーの車で行って、駐車してる間に車のボンネットの上にウンコ乗せられたんだよ。ウンコだぜ、ウンコ!」


一時期、福島の子どもたちが他の県に疎開のように避難した時、行った先の小学校でいじめられる、というニュースがあった



なぜこのようなことが起きる?


私は周りの大人の責任なんだと思う

大人がきちんと正しい知識を持って、子どもたちに教えれば、子どもたちは決して人として間違ったことはしない

風評被害や、東京での買い占めやら、いつも大人が先に騒いで、いろんな情報にすぐ流されて、
本当に困っている人たちのほうがよっぽど強くて、よっぽどたくましい!!



しかし、私はただ東電を批判することはできない
私たち東京に住んでる人間は東電の原子力から日々の電力をもらっていたんだから

立場が違えば意見が違う

私は東京の人間がただ単に東電を批判するのは好きじゃない







あっきーは、娘と妻と、親と祖父母のために頑張っている

あんなにバカばっかりしていた友人がこんなに立派な大人になっていることに感動した



単純に、ホントにすげーな、って尊敬する




私は、世間の多すぎるごった返してる情報に流されず、一方行だけの話に惑わされず、物事の本質を見極められるような大人になりたい


そのためにも日々、自分の五感を研ぎ澄ましていたい