自閉症との付き合い方 | Sky Sea International Academy ~日本の教育を考えよう~

自閉症との付き合い方

「ぼくと魔法の言葉たち」という映画を見ました。

自閉症により2歳から言葉を失ったオーウェンさんのドキュメンタリー。

ピンときた方は是非見てみて下さい。

 

 

私も多くの自閉症の子たちと関わってきましたが、オーウェンさんも言う通り、周りを避けている=自閉症ではありません。本当は友達も欲しいし、もっと仲良くなりたいと思っている時もある。

これに関しては、いじめとかで不登校になった子たちと自閉症にも少し違いがあるのではないかと思いました。

対人恐怖症と、コミュニケーションの方法が分らないできないは、異なるということです。

何をどう困っているのか、というのはなかなか本人も明確に伝えることってできないですよね。

だから、こう言ったからそう、と決めつけるのもよくない。

こうなのかな〜とか逐一確認する。そして前進したなと思ったらその方法をまた使えばいい。

まずは信頼と尊敬を手に入れなければ、教育というレベルに行けなかったりします。

勉強できる様にしてあげてから信頼と尊敬とか、そんなことできない子たくさんいるんですよ。それか、勉強だけはできちゃう場合も。

学校は勉強しに行くところだ。これは間違ってはないと思いますが、学力を身につけることころだ「だけ」ではないですよ。

魔法があるわけではないんです。

これも言っておきたいなと思うのは、1年不登校だった子が、本当に登校できて友達もできてここなら通える!という状態になるのに必要な期間というのが大体あるんです。これは先生たちの経験則です。

同じか2倍の期間が必要だと言われています。

だから、「うちの子ここだったら通える」と思っていても、何かがきっかけですぐ殻に閉じこもってしまう可能性は凄く高いんです。

同じ期間待ってあげるの、凄く長く感じますよね?親や先生は、「もう大丈夫でしょう」「治った」と「思いたい」わけですから。

特効薬みたいなものはないのです。

 

そして「炎上したくない」、という思いでいつも躊躇しつつ言っていることは、夫婦愛。

子どもは夫婦の関係から初めて愛を学ぶんですよ。

だからよくtwitterとかで、夫の理解がないとか嘆かれていますよね。

それ、ことの本質だと思うんです。

オーウェンの父も母も、喧嘩したことがないわけではきっとない。

でもお互いのことを愛しているし、オーウェンのことも愛している。

うちシングルマザーだけどどうすればいいのよ!とよく怒られるのですがw 「愛」は伝えられますよね?と言っています。

 

オーウェンがなぜ「ディズニーアニメーション」に救われたのか、彼自身も分析しています。

それは表情が極端だから分かりやすかった。つまり、普段の私たちが無表情にベラベラしゃべっても何も伝わらないということですよね。

そして、文字も映画の字幕で読める様になったそうです。

私はこれがギフテッド教育の真髄だと思っています。

没頭できるものがあるって凄いことなんです。

ディズニー会を自分が開き始めて、大盛況になって、そこで「このシーンは何を伝えようとしていると思う?」とかディスカッションまでできている。素晴らし過ぎる。

 

オーウェンもとても困難だったのが、通える学校を探すこと。

ADHDの子たちが多い学校に通ったが退学になったエピソードがあります。

それでもアメリカが凄いなと思うのは、自閉症だけに特化した学校、ADHDだけに特化した学校、というのがあることです。

実は自分と同じ困難さを抱えている人とは結構友達になりやすかったりするみたいですね。

 

ではオーウェンは大人になってどうやって暮らしていくのでしょう。

それに関しても是非映画を見て、え、これって自立?と思ってほしいです。

オーウェンはちゃんと恋もし、失恋もします。

兄からディープキスの仕方とか教わったりするところが、非常にリアルでいい映画だなと思いました。

私も生徒に聞かれること、あります。

 

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