さて、翌日

ご年配の女性が来社、

1000万以下の中古マンションの資料が欲しいとの事。

では、ご希望条件などをお聞かせ頂けますか?

「私、伊豆の国市に家と、宇佐美に土地を持っていて、
今売りに出しているんです。
そろそろこちらで息子一家と同居しようかと思い、
家族で暮らせるマンションを探しているんです。

伊豆の国市の家は、芸能人も住む別荘地の中にあるんですよ。
ジョギングしていると、あれ~~綺麗な方! と、思うと芸能人なの。
今1200万で出していますが、600万まで下げようかと思案中です。」

そうですか、
いきなり半額ですか~~??

でも、充分儲かっているので、この際は早く現金化しようかと。
実は、10年ほど前に競売で買ったんです

え^~!
競売ですか?!
ご主人が、、、ですか?

いえ、私が自分で買ったんですよ。
宇佐美の土地もそうです。

へ~~!
(どう見ても、ごく普通のおばあさん、なんだけど、、)
凄いですね~~、不動産関係のお仕事でも?

「いえ、飲食店やっていたんですが、
10年ほど前に閉めて店を処分、ある程度まとまった現金が入ったんです。

でも、お金を持っていると使ってしまうので、
不動産に代えておこうと思って、沼津の裁判所へ通って、
競売に入札し始めたんです。

それが、良いと思って入れても不動産屋へ持って行かれて、
これは長期戦で臨まなければと思ったんですよ。」

は~~、、長期戦ですか、
なるほど、

「そうこうしている内に、落札したのが、
伊豆の国の家と宇佐美の土地だったんです。
競売で買ったので、相当安く売っても問題ないんですよ。

今も、熱海の○○ホテルとこの市の病院の板場で働いています。
少し貯まったので、
又、競売で今度はアパートを落札したいと思って、
裁判所行っているんですよ。」

へ~~、、今度はアパートですか、、
凄いですね!
素人の方が競売って、ハードル高くなかったですか?

「いえ、ある程度キャッシュがあれば、できますよ。
それに、面白いわよー

はーー、そうですか!?
と私は、ただ、ただ、感心するばかり。

申込書には、
この方Mさん67歳、同居予定の息子さん45歳、お嫁さん30歳。
お孫さん、6歳と5歳と書かれてあります。

見れば、ごく普通の67歳のおばあさん、
どこにそんなエネルギーがあるの~~??

って感じです。

「頂いた資料のマンション、
良いのがあったら、次は、
どこまで指値できるか?ね!」

はい、、、そうですね。。。

いや、
人は見かけによらない」

昨日若い営業マンが言った同じ言葉を、

私も、
つぶやいたのでした。

仕事先での事、

営業マンが、

「真珠さん、びっくりしましたー!」と

「なに?」

「家の分譲地に今度家を建てるKさん、
設計相談に乗ってもらった方、覚えてます?」

はい、

「土地建物で5000万位になるんです。
いざ資金計画になったら、全額キャッシュで払うと。」

そう、(まあ、無い話では、無いよね。。)

いや、Kさんの今の自宅が、もの凄い古くてボロくて、
僕なんか、絶対に住めないって感じなんですよ。
Kさんから屋根からおちてケガをしたと聞いた時には、
屋根が破れて落ちたの間違いじゃない?って思う位のバタバタな家なんです。
5000万が右から左に出せる家には、
どうしても見えないんですよね。

そうなの?!
(私、その家見てないから何とも言えませんが。)

だけど、
派手にベンツに乗ったり、
ブランドに固めたり、じゃらじゃら金属付けて歩いている人の方が、
意外と貧しいって気が,私はするけど。

ちょっと違うかも知れないけど、、
アメリカで億万長者からその成功談を聞こうと、
ホテルに集めたら、
集まった億万長者達の着ているものは普通、飲む物も高級ワインでは無くて安いビール、
結果、お金を持っても元の生活を維持出来る人がお金持ちになる条件では?
って結論になったって話よ。

「ほんと、人は見かけに寄らない
いやー,びっくりして、、
勉強になりましたーー 」

と、
若い営業マンはつぶやきました。

そして、翌日、
私も同じ言葉をつぶやく事になるのでした。

続く、、