正直、母子感染の心配は全くしていなかった。

元々自分が知っているデータとして
全く予防処置をしないまま普通に出産すると
母子感染の確率は25%で
きちんと予防処置をして帝王切開での出産だと2%以下であること
(数年前のデータだから多少は変わってるかも)

確率でしかないけど
こんな数字ならまず母子感染はない自信があった。

じゃあ何が心配って?

何か障がいを持って生まれてくるんじゃないかということ。

妊娠中は頭痛薬や風邪薬にも気を使うじゃん?
それなのに・・・ねぇ。笑
私ずっと薬飲み続けるでしょ。
イメージだけど、風邪薬や頭痛薬より強そうなやつ。

昔、担当の先生に聞いたことがあって
妊娠中に薬飲んでて影響はないの?って。
先生の答えは「わからない」ということ。
胎児に影響の少ない薬には変更するんだけど
もし何か障がいを持って生まれてきたとしても
それが薬のせいなのか、飲んでいなくてもそうなったのかデータが少なすぎてわからないんだって。
まぁ、そらそうだ。

薬を飲んでいることと
医学的には高齢出産の部類に入ってしまうこともあって
最初から覚悟してたよ。
むしろそのつもりでいた。
先生がエコーを見るたびに
いつか何か言われるんじゃないかって思ってたし。

コンスタントにネットでも検索してた。
そもそも、妊娠後に検査でHIVが発覚したってブログに書いてる方は何人かいたんだけど
母子感染してませんでしたって情報のみで
詳細を書いてる方が誰もいない。(当時ね)

私がブログを始めたきっかけが
異性愛者の女性ブログが存在していなかったから。
スタートしたら想像以上に女性の陽性者からメッセージ頂いたりで
誰かの役に立ててよかったなって思ったの。
だから出産のこともいつか絶対書こうと思ったのよ。
タイムリーだと色々都合悪いから
数年過ぎたらって決めてた。

ちょっと話それちゃったけど
結論から言うと
母子感染もなく、薬の影響もなく
すこぶる元気な子に成長してます。
これはたった1人だけのデータだから全てではないし
何事もなくて本当に良かったと思ってる。

自分が陽性ってわかって
これからの人生に絶望感を持っている人も
妊娠がきっかけで陽性だってわかった妊婦さんも
陽性だからって妊娠を諦めかけてる人も

簡単な問題じゃないけど
前向きに考えてもいいと思う。
これから色々書いていくけど
病院側も一丸となってサポートしてくれたし
病気を理由に諦めることなんて全く必要ない。

たぶんそれはどんな病気の人でも同じだと思う。
遺伝してしまうものだったり
自分の命を左右してしまうこともあるかもしれない。
推奨する気なんてサラサラないけど
(だって普通に育てるのだって大変だもん)
考えて考えて出した答えなら何でもいいと思う。