連続ドラマから特番、そして映画化と
所謂出世コースを辿った「加賀恭一郎シリーズ」

「新参者」で加賀を演じた阿部寛の眼力の強さ
容疑者の近くに気付くとたたずみ、全てを見透かしたように
容疑者を見つめる姿はドラマでも好きだった

今作でもあの背後霊のように立ちすくみ容疑者を震えあげさせる
加賀恭一郎を期待してたんだけど、作品のストーリー的に
事件発生当初から有力な容疑者がいて、しかも意識不明ということで
じわじわ犯人を追い詰めるという感じではなかったのがやや残念だったかな
ラストは東野作品らしいどんでん返しがあるのだけれど
謎解きより人間模様に重きを置いた作風だったので、
本格推理物好きとしては物足りなかったが所謂社会派ミステリーなので
それはまぁしょうがないと言えばしょうがない
ん~「容疑者Xの献身」ほどのインパクトはなかったなぁ

映画としては非常に丁寧な作りでドラマ版よりもお遊び部分も少なく
被害者家族や加賀の親子関係をしっかりと描いていたと思う
格差社会などの問題も絡め、また加熱報道による弊害など
様々な要素も含んで厚みのある作品でした

この映画の上映前に「テルマエ・ロマエ」の予告があった
同じ阿部寛主演だが、それを見た後に「麒麟の翼」を観たから
加賀(阿部)を観るたびに「平たい顔の種族」と台詞が
頭の中を駆け巡ったよ(^^;
同じ俳優なのに役はバラバラ
「ふり幅の広い人だよね、阿部寛は」と思った

あと、「SPEC劇場版」の予告が観れて良かったな


ウォーターボーイズなどで有名な矢口史靖監督の最新作

ロボットエキスポ直前に出展予定のロボットが壊れ、その場しのぎのつもりで
老人をロボットの中に入れてごまかそうとする開発担当のデコボコ3人組
だが、頑固で目立ちたがり屋の老人が暴走して、一躍人気者に
ひっこみが付かなくなったデコボコ3人組みと頑固な老人が巻き起こすコメディー映画

大変面白うございました

矢口監督の「この年齢の人ならこんな動きするよな」的な特殊ではないけれど
自然でコミカルな動きをサラッと入れる人間描写はやはり上手いです

こういう「うそにうそを重ねる」内容は最後の着地点が難しいと思うけど
いい具合に「微笑ましく」まとめてましたね

矢口監督の人柄でしょうか
結構ゴージャスな方がチョイ役で出てます
竹中直人は予告の場面にあるトイレのくだり
ただアレだけの出演です

ミッキー・カーチス(五十嵐信次郎)の枯れた老人の演技は秀逸でした