今やたらと『3D』とか新技術に走る映画が多い中
あえてモノクロでしかもサイレントとという
時代に逆行する作りで改めて『映画の良さ』を表現した作品だと思う
しかもただモノクロにしたわけじゃなく
画面のアスペクト比もサイレント映画時代に合わせ
フレームレートも当時に合わせるほどのこだわり様
だから映画館ではスクリーンの両端に黒い帯が出て
(地デジでアナログを見た時に両端に黒い部分が出るのと一緒ね)
動きもややコマ落ちした感じだがレトロ感を出すには
いい手法だと思う
またサイレントとということで聞こえる肉声はほぼ無い
台詞の字幕も必要最低限なものしか出ない
それでも登場人物の関係性や心情などが画面から伝わってくる
台詞が聞こえない分、観ているこっちが
「こう言ってるのかな?」と想像してしまう
それだけ演者の芝居が良かった
表情と仕草だけで伝えるのってホントはスゲェ難しい事だと思うけどね
この作品は「想像を膨らませてくれる」映画だと思う
主人公の飼い犬が出てくるんだけど、この犬の演技がまた素晴らしくて
サイレントなので犬の演技でさえも「こう言ってるんだ」と
想像させてくれる
ストーリーはわかりやすく、上映時間も程よい長さ
アカデミー賞5部門受賞は伊達じゃないね