正直ノーマークの映画だったんだけど、各所で評判が良いので観て来ました
評判に違わず、非常に面白くほんわかとした映画です
特にラストのどんでん返しが見事で、そこに至るまでのちょっとした小ネタや
何でもない台詞がちゃんと複線になっていて脚本の巧みさに脱帽です
正直、村上ショージの演技は上手くはなかったですが、
すべて観終わったときにあえて彼をキャスティングした監督の策士っぷりが
ハマリすぎて脱帽ものでした
改めてこれは「詐欺師」の映画だと実感しました

それと再びエヴァQを観ました
世間では賛否両論あるようですが、改めて観ると
やはりこれは純然たる「ヱヴァンゲリオン」です
以下はまた白文字で(^^;

前作の「破」で初号機をよりしろに碇シンジがトリガーとなって
サードインパクトが起きた時、カヲルの乗る6号機が放った
「カシウスの槍」で補完計画の「破壊と再生」のうち破壊だけが起こり
「Q」では世界のほとんどは破壊されてますが、再生は行われなかった為
いわゆる「巻戻し」は起こってません
カヲルはあの時点で再生をしてもシンジの望む世界にはならないと判断したと
思われ、「Q」ではシンジの望む世界を作るために「ロンギヌスの槍」と
「カシウスの槍」の二本を使ってフォースインパクトを起こそうとしますが
ゲンドウの策略から失敗
13号機を封印することでフォースを回避し、散華します
そのことからもカヲルの望む「再生」とゲンドウの望む「再生」は別物で
ゲンドウが望む「再生」はシンジの願う世界ではないんでしょうね
「空白の14年」は最終回に向けて大きな謎であることには変わりなく
タイトルもこれまでの「序」「破」「Q」とは違い、音符記号の「反復記号」
ただこれは2つ使って繰り返しの記号となるが片方だけ(今回予告ででた記号)だと
「頭に戻る」という意味なので「ループの終わり」を意味するのか
「最初に戻る」のかは不明
物語がループしているのは「序」「破」でのカヲル君の発言から想像できます
彼は「涼宮ハルヒの憂鬱」の「エンドレスエイト」における「長門」の
ポジションだと思う(わかるかなぁw)
また正体がイマイチ掴めないマリだが、再度見ると冬月がシンジに見せた
碇ユイの写真にマリらしき人物が写っていたこと、さらに碇ゲンドウを
「ゲンドウ君」と呼ぶことから、ユイとゲンドウが出会いシンジが生まれた
時代を共に生きてきた存在だと推察できますね

とまぁ、「破」からいきなり14年経っていて面を喰らった人などは
「エヴァじゃない」と感じるのもわかるけれど、2回目を観ると
衝撃だった「空白の14年」のインパクトに驚かされることもなく
落ち着いて細部を観る事ができました
その結果、しっかり「エヴァ」してるなと思ったわけです


なのでエヴァQは少なくとも2回は観るべきだと思いますw