みなさん、こんにちは!

 

CEFRや参照枠が賑わう今日この頃ですが、レッスン中にふと気づいたことがありました。

 

私の受講者さんは、とても「話したがり」タイプが多いです。

世の中には「教えたがり」な教師がほとんどで、全然話を聞いてくれないから私のところに来ているようです。

 

受講者さんはレッスンの前に「話したいこと」を山ほど抱えています。

そして、ネット辞書や翻訳サイトを駆使して、私に話します。

私はただそれを聞いて、ときどき誤用を訂正したり質問に答えたりします。

 

それでふと腹落ちしたんです。

CEFRは、受講者さんの中にあるんだなと。

「この話をヤマネに聞かせて、意見を聞く」

が受講者さんの目標言語活動であり、そのためにさまざまなCan-doを使っているんですよね。

 

活動Can-doは、「話す(やり取り)」を使っています。

能力Can-Do(文法や語彙などの言語能力)はもちろん、方略Can-do(わからない言葉の推測や質問)やテクストCan-Do(要約)を駆使して、目標言語活動達成のために、一生懸命努力しているんです。

 

そして、それが達成できた時の喜びや満足度はかなり大きいようです。

「今日は話せてよかったです!続きも報告しますね」

「今日教えてもらった表現は絶対忘れません。明日職場で使ってみます」

と元気にレッスンを終える姿を見て、私も幸せな気持ちになります。

 

本を読むと何のことやらわかりにくいCEFR関連ですが、

受講者を見ていると、ああ、こういうものが「行動中心」なんだなと実感できることが多いです。

受講者がしたいことを日本語で実現する手伝いをしよう。

多分、これでいいんだと思っています。

 

また、よろしくどうぞ!