みなさん、こんにちは!
日本語教師になって最初のころは「教える」ことに夢中でした。
何を教えるか、どう教えるか、何で教えるか
そんなことを試しては直し、また試していました。
大きな声で?オーバーリアクションで?
厳しく?それともやさしく?
ゆっくり正確に?全体を迅速に?
うまくいったこともあれば
うまくいかなくて学生に嫌われたこともありました。
オンラインレッスンに移行した今現在は
ほとんど教えていません。
え?レッスンしているのに?
はい、そうなんです。
今のレッスンリクエストは
「これをしたいんだけど助けてください」
「こうなりたいんだけど手伝ってください」
がほとんど。
つまり、私がしているのは
生徒がしたいことをほんの少し助けたり、
手伝ったりすることだけなんです。
知りたい内容についてのサイトの紹介や
その場面に必要な日本語の導入や修正、
文化的な注意事項を伝えるなど。
初級で積み上げを希望する生徒に対しても
学校のように一から「教える」のではなく
自習でわからないところを「手伝う(補助する)」形が多いです。
先生と一緒にレッスンすればすべて教えてもらえて
自動的にできるようになると考えている生徒も意外と多いので、
「私はそういう教師ではないよ」というと去っていく人もいますが、
お互いにその方がいい気がします。
この方式のメリットは
「生徒の満足度が高いこと」に尽きると思います。
初級だろうが上級だろうが、
日本語で何かをしたくて学んでいる人たちが
自分のしたいことを実現していく過程は見ていても楽しいです。
「教える」ことに夢中だった日々が無駄だったかと言われれば
もちろんそんなことは全くありません。
あの時期があったからこそ、
今「手伝う」ことができているのだと思います。
まじめなサポート生を見ていると
時々「教えることに夢中になりすぎて」
「生徒が見えていない」人がいます。
たとえば、正確に教えることにこだわりすぎて
初級レベルでそんな専門的な説明をされても理解できない(*_*)
ということに気付かなくなっているとか。
例外をあれもこれも教えた挙句、ポイントが何かわかりにくくなってしまっているとか。
そういうときに肩の力を抜いてもらうのも私の仕事なのかな。
さあ、生徒もサポート生もひっくるめて
今日もお手伝いしてきます!