(88)祝メタリカ新アルバム・メタル好きに聴いて欲しいN.W.O.B.H.M.その2 | skyp2tの音楽が好き!

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いいなと思ってる曲を勝手に紹介してま〜す





メタリカ最新アルバム「72 SEASONS」発売記念。





以前ブログで紹介した個人的に好きなN.W.O.B.H.M.(ニュー・ウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)をまとめた119曲コンピレーションを

youtube付きでご紹介。


今回は、11〜14曲目をご紹介します。



11. DIE HARD /

MEGATON(1981)



シングルジャケット




1981年にシングルを1枚インディーズから出したきりシーンからサッと消えたバンドのB面曲というまたもやドマイナーな選曲。

途中からギアチェンジが入りスピードアップするところも好きなんですけど、この曲で一番好きなところはボーカルがイッちゃってるとこですね(笑)。

あと「ダイハード」っていうとあの映画を思い出すのと、「 I don't give up easy(俺は簡単には諦めないぜ)」っていう歌詞がなんか「ガンバレ、まだいけるぜ!」と言われてるようで、事あるごとにこのフレーズを思い出しますね。



調べてたら

こんなにドマイナーなバンドなのに、なんと2010年に再結成してしまったらしい!

MVも作ってました。結構曲良かったりします。



ロンドンで1980年に結成したバンドだそうです。

今までシングルジャケットでしか拝めなかったメンバー当時の秘蔵写真もありました。





ボーカルの方は2013年にお亡くなりになったそうです。R.I.P.



12. RAVEN /

WIPED OUT(1980)


シングルジャケット



ニートレコードの7番がARAGORNの「BLACK ICE / NOONDAY」だとしたら、そのひとつ前、NEAT06がレイブンのファーストシングル。

裏ジャケットがまだ普通の人ですね。


レイブンといえば、なんか昔からこんなイメージだったもので。



実はこの「WIPED OUT」、セカンドアルバム『WIPED OUT』(1982)に収録されてないという驚愕の事実。かといって1stアルバム『ROCK UNTIL YOU DROP』(1981)にすら収録されてないというのはどういうこと?


ジョン(ベース担当)とマーク(ギター担当)のギャラガー兄弟が1974年から始めたバンド、レイブン

アスレチック・ロック」と自称する程、とにかく曲もライブも駆けずり回る、やばい奴ら。この曲は傑作。

いまだ現役(たぶん)。ちょっと前にアルバム出してましたね。


期のメタリカとツアーをやったのも有名ですね。


こちら1982年英国🇬🇧BBCライブより

WIPED OUTは演ってないけど、全4曲15分、やばいです。



13. TEST OF TIME /

SAMSON(1982)


アルバムジャケット

BEFORE THE STORM』収録曲



個人的にはN.W.O.B.H.M.を知った初期(ラーズ編集コンピが出るより前)に、頭の中のアンテナだけを頼りにLPの製造国と年号だけで購入したアルバム。でかいポスター付きでした。



なのでかなり思い入れの強いアルバムだったりします。


サムソンといえば、アイアン・メイデンにバンドメンバーを2人も引き抜かれたという不幸(ある意味名誉?)なバンド。

一人はメイデン初期のドラマーで、後にプレイング・マンティスのメンバー達とクライヴ・バーズ・エスケープストレイタス




クライヴ・バーズ・エスケープとストレイタス、メンバー一緒ですね。アイアン・メイデンとプレイング・マンティスとグランプリのメンバー、そして後のマコーリー・シェンカー・グループのメンバーがいるスーパー・バンド(?)。この辺のメンバー相関図はぐちゃぐちゃに入り組んでます。


を結成するクライヴ・バー。そしてもう一人は、"スーツを着た猿人"ことブルース・ブルース、後のメイデンのボーカリスト、ブルース・ディッキンソン


左端がブルース・ブルースディッキンソン)右端がリーダー、ギター🎸、ソングライティング担当のポール・サムソン


だったりします。

アルバム「BEFORE THE STORM」はブルース脱退後に加入した"巨漢"ニッキー・ムーア


右端の巨漢がニッキー・ムーア。左端がポール・サムソン


の初アルバムとなる訳ですが、実はニッキー・ムーア、70年台から渋いブリティッシュ・ロックバンドを渡り歩いていた古株だったりします。


HACKENSACK /

UP THE HARD WAY(1974)


※米スワンプ・ロックへのイギリス🇬🇧からの回答という感じのアルバム。ムーアのボーカルスタイルはフリーのポール・ロジャースからの影響が強い。




TIGER /

TIGER(1976)

ビッグ・ジム・サリヴァン(g)率いるブルーズロック+ブランドXなバンド、ビック・ジム・サリヴァン・バンドの前身、タイガー


タイガー🐯では、この曲が好き。若き日のムーアのボーカルが堪能できます。渋いです。


このバンドでニッキー・ムーアはツインボーカルの一翼を担っていました。


ちなみにこのビッグ・ジム・サリヴァンの近所に住んでいたのが少年時代のリッチー・ブラックモアジムはいろんなギター奏法をリッチー少年に伝授したらしい。また、ジミー・ペイジのギターの先生でもあったらしいです。

ギルバート・オサリバンの超有名曲「アローン・アゲイン」のギター🎸はこの人。


アローン・アゲイン 和訳付き

こんなにヘヴィな歌詞とは知らなかった・・・

ヒット曲なんでもっと軽い失恋の曲かと思ってました。


そして翌1977年に発売されたビッグ・ジム・サリヴァン・バンドのアルバム名が「TEST OF TIME」。


THE BIG JIM SULLIVAN BAND /

TEST OF TIME(1977)


そう、SAMSONの「TEST OF TIME」はこの表題曲から曲目が取られたんです。



が、この曲、サムソンのアルバム『BEFORE THE STORM』収録曲「YOUNG IDEA」の元歌という、ややこしい事になってるんです。

こんがらかりますねー。


ちなみにこのアルバムのバンドメンバーは、ニッキー・ムーアの他、


ベース・・・パーシー・ジョーンズブランドX

ドラム・・・サイモン・フィリップス801/TOTO/マイケルシェンカーグループ/マイク・オールドフィールド/上原ひろみ等)


というテクニカル系ミュージシャンの他、ゲストベーシストとしてモ・フォスターアフィニティ/ゲーリー・ムーア/フィル・コリンズ/他セッション多数)も参加してます。




なんとオールド・グレイ・ホイッスル・テストに出演したタイガーの動画があったなんて・・・

高画質ですが、とんでもなく渋いです。

タイガーはブルーズというよりやはりスワンプぽいですね。


この頃からニッキー・ムーア既にぽっちゃり体型、ボーカルは塩辛度MAXです。


こちらサムソン1982年4月21日のライブ。

アルバム『BEFORE THE STORM』から「TEST OF TIME」を含む5曲の収録曲を披露していますが、アルバムが発売されたのは1982年11月。発売前からライブで演奏して曲を固めていたのが分かる貴重映像です。



14. BURNING UP /

SAMSON(1984年)


アルバムジャケット

アルバム『DON'T GET MAD - GET EVEN』収録曲


ポスト・N.W.O.B.H.M.期の1984年に発売されたこのアルバム。

もうN.W.O.B.H.M.でないかも知れないけど、「ラブ・ハングリー」からの「バーニング・アップ」の流れで聴いて貰いたいので2曲並べてみました。




「愛に飢えてる」からの「(愛に)燃え上がってるぜ」の流れ。


個人的にはポール・サムソンN.W.O.B.H.M.において稀代のリフメーカーだったんじゃないかと思ってます。


N.W.O.B.H.M.ムーブメントで雨後の筍(うごのたけのこ)の如くメタルバンドが乱立する中でメジャーデビュー出来たのは、


アイアン・メイデン(レーベル: EMI)

デフ・レパード(Vertigo)

サクソン(Carrere)※フランスのレーベル

ディーモン(Carrere)

ガール(Jet)

ガールスクール(Bronze)


など一握りのバンドだけだった中で、サムソンは後にメジャーレーベルRCA/Polydorからアルバムを発売できた訳で。


70年代のブリティッシュ・ロック、ブルーズ・ロックに直接影響を受けながらも、キャッチーで覚えやすいリフとメロディを作るのが得意なギタリストでした。



〈おまけ〉


こちらはブルース・ディッキンソン在籍時のMV集(?)のビデオから。

このビデオ、物語風には作られてるんですけど、低予算、悪趣味、かつショボいという逆風のなかで、若き日のディッキンソンと謎の覆面ドラマー、サンダースティックが動いているところを見れるというだけでも貴重です。



次回も不定期で。

それでは。