昨日上がったばかりのMVがこちら
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その他1stアルバム収録曲
まるで騙し絵のような不思議な作りなんですけど、AIアシストで自分で作ったMVらしいです。
面白いですね。
これからこういう作品も増えていくんでしょうか。
と先日書いたのですが、
このpattenなるアーチストをあまり知らないままMVの面白さだけでブログに即上げてしまいました。
今回のアルバムはアーチストpattenにとって1stアルバムなのではなく、テキストを元にAIが変換したAI音源で構成された(多分)世界で初めてのLP(ロング・プレイ)アルバムということらしいです。
patten(パッテン)は2006年から活動する電子音楽家・ビジュアルアーチスト・デザイナー・文化研究家のDことダミアン・ローチ(Damien Roach)
Damien Roach
による音楽プロジェクトの名称らしいです。
2016年頃Aという女性ボーカルと組んでボーカル入りのスタイルにも挑戦していたようですが、
A在籍時のpatten
今はまたソロプロジェクトになっているようです。
2011年に1stアルバムを発売してから今回のアルバムを含め計8枚発表しているそうで。
過去にはジョルジオ・モロダー(「トップ・ガン」「フラッシュ・ダンス」「ネバーエンディング・ストーリー」等の映画サントラを担当した音楽界の巨匠)やビョーク(アイスランド🇮🇸の唯一無二の歌姫)などのアーチストのリミックスも担当したことがあるらしいです。
エレクトロニカ、アヴァン/グリッジテクノといった実験音楽、ヒップホップ、ジャズ、インダストリアルなど、エイフェックス・ツインと比較された程の変態性のある楽曲をこれまでに提供してきたよう。
pattenの昔の作品
Agen
既に映像作品にAIを活用してきたpattenが、今回完成したアルバムでは、
聴きたい曲を文章で入力するとAIが書かれた文章を元に新しい「イメージ」のスペクトル画像を作成、それを音楽に変換するソフト「Riffusion」を使い音楽サンプルを作成。
できた音楽サンプルは過去の膨大な音楽史のデータからコンピューターが学習した結果のイメージらしいです。
その後、patten本人がその音楽サンプルを気の遠くなるような膨大な時間をかけてカッティングし、シーケンス、レイヤー、EQ、リピッチ、エフェクトを駆使して作り上げた音楽の集大成が今回のアルバムだそう。
プログレッシブ・ロック的に言えば、チャールズ・ヘイワード率いるイギリス🇬🇧イングランド🏴のディス・ヒート(THIS HEAT)が1970年台後半に磁気テープでやった手法のAI版かなと。
THIS HEAT
当時キングクリムゾンとセックス・ピストルズとを繋ぐミッシング・リングと言われたディス・ヒート。
pattenのAIが作った音楽サンプルによる再構築=ミュージック・コンクレートな楽曲群は、不整合ながらも連続した楽曲を感じさせるという、正にAIによる映像同様に、
人間の認知の曖昧さと、それとは逆に不整合な音楽を普通に聴くことか出来るという人間の脳の凄さを衝い
た楽曲かと。
安いトランジスタラジオからふらふらと聴こえてくる白昼夢のような音楽に聞こえます。
普段から誰もがやっているザッピング感も。
音楽だけ聴いてみましたが、意外と映像が無くても面白く聴けました。
ちょっと引っ掛かったアーチストだったのでご紹介してみました。
それでは。