〈深津絵里ブログの続き〉
前回は深津絵里のプロフィールの話をしましたが、
今回は全く別の内容で。
ここで『エッグ』🥚にまつわる、あることに気がついてしまったので、
このブログでは『エッグ』🥚と、このアルバム『毒苺』🍓の謎についてご紹介しますね。





















NODA・MAP公演『エッグ』🥚はかつてWOWWOWで放送されたことがあるそうですが、残念ながら実際に観たことは無いんです。
内容はDVD化されてないんで、こちらの短いyoutubeとCDを聴いて想像するしかありません。
1)
この話、このBOXのデザインからわかるように
架空のオリンピック
種目『エッグ』🥚にまつわる

オリンピック
の歴史絵巻なんですね。

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妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルが出演した野田秀樹の2012年の舞台。大衆は、東京オリンピック出場を目指す“エッグ”というスポーツの日本代表に熱狂していた。
妻夫木聡、深津絵里、仲村トオルという豪華キャストが集結した、野田秀樹の2012年の舞台。スポーツと音楽を題材に、国家、歴史、権力、大衆、戦争といった要素が複雑に絡み合う。音楽を椎名林檎が担当し、野田秀樹が作詞した楽曲をシンガーソングライター役の深津絵里が熱唱する。また、美術の堀尾幸男が手掛けた舞台装置を活かした演出も見もの。野田秀樹が芸術監督を務める東京芸術劇場のリニューアルオープンを飾った公演。---------------------------------------------------------------
この『エッグ』🥚が、初演の2012年からたった3年という短いスパンでなぜ再演となったのか?
そのわけは?
初演を観た🇫🇷フランスの劇場の総監督から野田秀樹に対し🇫🇷フランス公演のオファーがあった、という理由らしいです。
その🇫🇷フランス公演をするにあたって、🇯🇵日本国内でも再演が決まったという話。
その劇場とは、🇫🇷フランス・パリにある
国立シャイヨー劇場。
(🇫🇷パリ公演は2015年3月3日〜8日に行われた)
























実は『エッグ』🥚の初演(2012年)から🇫🇷フランスでの再演(2015年)の間に、
現実では本当に🇯🇵東京オリンピック
の開催が決定してしまったんです(2013年9月7日)。






















時は過ぎ、3年後の2016年に開催された🇧🇷ブラジル・リオオリンピック
最終日(2016年8月21日日本時間22日)。

閉会式で、🇧🇷リオから🇯🇵東京へ五輪の旗を引き継ぐ
「フラッグハンドオーバーセレモニー」が行われました。
安倍首相(当時)がマリオに扮して土管の中から飛び出したあのセレモニーです。
その全体企画と演出を担当した4名の内のひとりが、
クリエーティブ・スーパーバイザー兼音楽監督の
椎名林檎🍎
だったことは、結構ご存知かも知れません。





















だけど、そのセレモニーのトリを飾った曲が、
アルバム『毒苺』🍓に収録されていた曲、
「望遠鏡の外の景色」
だったという事を知っている人は、少ないかも知れませんね。
5分30秒以降のインスト曲が
「望遠鏡の外の景色」。





















以下は当時の記事よりの抜粋。
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▽「望遠鏡の外の景色(Paisaje)」
最後を飾るのは椎名の楽曲。これもサックスとトランペットを前面に出したジャジーな楽曲だ。また、この曲はもともと反戦・五輪批判のメッセージが込められた舞台のサウンドトラックとして椎名が書き下ろしたもの。ネット上ではこの意味深い選曲が物議を呼んでいる。
最後を飾るのは椎名の楽曲。これもサックスとトランペットを前面に出したジャジーな楽曲だ。また、この曲はもともと反戦・五輪批判のメッセージが込められた舞台のサウンドトラックとして椎名が書き下ろしたもの。ネット上ではこの意味深い選曲が物議を呼んでいる。
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そうなんです。
実は元々この『エッグ』🥚は、
オリンピック
という国家高揚に対するアンチ・テーゼを投げかけた劇だったんです。

冷静な内側から見た、望遠鏡の外側の喧騒。
乱痴気騒ぎをイメージした、まさにその曲が本当の
オリンピック
セレモニーのトリを飾ったんですね。






















2)
この『エッグ』🥚のアルバム曲にはアレンジが違う同一曲が3曲収録されています。
「別れ 1940」
「別れ 1964」
「別れ 2012」
の3曲です。
題名でピンときた人は多いでしょうが、
「別れ 1940」はナチスドイツが国家高揚に利用した、1936年の🇩🇪ベルリンオリンピック
の4年後に開催が予定されていたにも関わらず、

第二次世界大戦の勃発で幻と消えた、1940年の🇯🇵東京オリンピック
。

「別れ 1964」は日本の高度成長期の起爆剤となった、🇯🇵東京オリンピック
の1964年。

「別れ 2012」は、🇯🇵東京オリンピック
招致中に

🇬🇧ロンドンオリンピック
が開催された年、2012年。

(椎名林檎🍎が音楽プロデュースをした『エッグ』🥚
の初演の年)
ここまでは演劇の中のお話しなんですが・・・





















現実ではその後、
2013年、🇯🇵東京でのオリンピック
開催が決定。

2015年、椎名林檎🍎音楽プロデュースの『エッグ』が再演。
2016年、実際に椎名林檎🍎が音楽監督として関わったオリンピック、🇧🇷リオオリンピック
開催。

2020年、日本で2回目の開催が実現した🇯🇵東京オリンピック
(実際は2021年)開催。

2024年、オリンピック
開催国が🇫🇷フランス・パリ

に。
正式に🇫🇷フランス・パリのオリンピック
招致が決定したのは前述の『エッグ』🥚の🇫🇷パリ公演から2年後の2017年9月13日。























『エッグ』🥚の再演を熱望した国が、次のオリンピックの切符を手に入れた、というわけです。
一方、2021年に🇯🇵東京オリンピックが開催された時には、オリンピックセレモニーに名前を連ねていた椎名林檎のクレジットは既にありませんでした。





















妙に『エッグ』🥚の物語が椎名林檎🍎を媒介として現実のオリンピックと繋がっているような。
そしてこれまでオリンピックに貢献してきた椎名林檎🍎が土壇場で何故?
同じ歌詞でアレンジが違う3曲ではありますが、
実は「別れ 2012」にだけ最後にこんな歌詞が追加されているのです。
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ガンバレガンバレガンバレ
それは聞き飽きたバイバイ
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2020年の東京オリンピックの開会式・閉会式のメンバーに椎名林檎の名前が無かったことに対して、多くの残念という声が当時挙がったのは事実だったりもします。
この『毒苺』🍓アルバムは、未来を予知する予言書だったのでしょうか、それとも・・・






















最後にもう一つ。
3)
椎名林檎がプロデュースした曲、
「The Heavy Metallic Girl」のなんともいえない不思議なMVを作ったのは、
辻川幸一郎という映像クリエイターの方です。
この方、CorneliusのMVを多く手掛けた他、salyuなどのMVも作った方。
より作風がわかるsalyu X salyu 「 Sailing Days」を。
※ビョーク的、見ててかなり悪酔いするMVなんで視聴注意。
映像がとてもエッシャー的だなと思っていたんですが、
辻川氏のTwitterを見たところ、子供の頃安野光雅に影響を受けていたことを「ユリイカ」に寄稿していた事実を知って
なるほど、と納得しました。
「ユリイカ2021年7月臨時増刊号 総特集 安野光雅」に寄稿しました。子どもの頃に大好きだった作品の記憶と、今日までずっと続いている影響のこと。 pic.twitter.com/J5AAGpQ9GT
— 辻川幸一郎 (@K_Tsujikawa) 2021年7月6日
エッシャーの作品
辻川幸一郎氏も🇯🇵TOKYO2020のミッシング・リングなのかな、と思った次第。





















本当にエッシャーの絵のように、色々な人・事柄が
グラデーションのように繋がっている不思議な世界を
覗かせてくれるそんなアルバム。
それが『エッグ』🥚の劇中曲アルバム、
『毒苺』🍓だったりします。
夢か現実(うつつ)か?
『毒苺』🍓のアルバム曲は
youtubeに上がってますので、興味がある方は調べてみてくださいね。





















信じるか信じないかはあなた次第です!
なんてね。














長々と書いた妄想ブログにお付き合い頂きありがとうございます😊
以上『エッグ』🥚と『毒苺』🍓の謎でした
