Unicorn の3rdアルバム
『Too Many Cooks 』Harvest SHSP4054
より、
「Ferry Boat」
という曲。
「一角獣」というバンド名。日本にも同名バンドがありますね。
ジャケット・アートがなんとも印象的です。
UFOなのか麦藁帽子なのか。何が飛んでいるのか、拡大してもいまいちわからないところが幻想的で好きです。
この曲、初めは不思議なゆらぎを持つアメリカン・カントリーなんですけど、中盤からの上がり方があれあれっ、とブリティッシュになって行くんです。
そして疾走感あれど押さえたギター・ソロへ。
けど最後は結局ブリティッシュに帰結する、そんな構成が気持ちいいんです。
なんか。
N.W.O.B.H.M.が一面に持っていた、
「冷めた炎」
を感じる曲です。
SHIVAなんかがこういう感性を受け継いでたような気がします。
歌詞は、
にあがってました。
最近Apple Musicで昔のアメリカン・ロックをよく聞くにつけ、N.W.O.B.H.M.がいわゆる(これまで正史とされてきた)ブリティッシュ・ロックだけに影響を受けていたという訳でなく、当時のアメリカン・ロック(アメリカン・カントリーやサザン・ロック)にも同時代的な親和性を持ち、影響を受けていたということに気づいてきました。
それではまた不定期で。
《Unicorn》情報
60年代初期にバンド、ピンク・ベアーズを結成。
ニール・ヤングやトラフィックに影響を受けつつ、71年にUnicornの名でトランスアトランティック・レーベルと契約し、同年1stアルバム『Uphill All Way』(TRA238)をリリース。
74年にはカリスマ・レーベルからPink Froydのギタリストのデイブ・ギルモア(David Gilmour)プロデュースで2ndアルバム『Blue Pine Trees』(CAS1092)をリリース。
76年には同じくデイブ・ギルモアプロデュースでこの3rdアルバムをリリース。77年には、ラスト・アルバム『One More Tomorrow』(SHSP4067)を同じくハーヴェストから発表。
