「このコードをfunctions.phpに貼るだけで解決します」。WordPressの困りごとを検索すると、こうした説明によく出会います。ところが、書いてあるとおりに貼ったら、ホームページが表示されなくなってしまった。そんな話も少なくありません。

 

千葉市でホームページ制作と運用サポートをしているskymotherです。お客様のサイトに手を入れる前に、自社サイトの実物を開いて確かめるようにしています。

 

この記事では、ネットで見つけたコードを貼る前に確かめておきたい5つのことと、表示されなくなったときの戻し方をお伝えします。

 

functions.phpは「お店の追加ルールの紙」です

 

functions.php(ファンクションズ・ピーエイチピー)は、WordPressのテーマの中にあるファイルです。

 

ホームページをレストランにたとえると、テーマは「本部から届いたレシピと厨房一式」です。functions.phpは、その厨房の壁に貼る「うちのお店の追加ルール」の紙にあたります。

 

紙に1枚ルールを足すだけで、機能を増やしたり、動きを変えたりできます。便利な反面、紙の書き方を1文字でも間違えると、厨房そのものが止まってしまうことがあります。ここがCSS(見た目を整えるコード)との大きな違いです。CSSを間違えても崩れるのは見た目ですが、PHPを間違えるとページが出なくなることがあります。

 

貼る前に確かめる5つのこと

 

知らない人から渡された追加ルールの紙を、そのまま厨房に貼る人はいませんよね。ネットで拾ったコードも同じです。貼る前に、次の5つを確かめます。

 

  1. このコードが何をするかを、1文で言えますか。 言えないときは、貼る前に書いた人の説明を読み直すか、詳しい人に聞いてみてください
  2. 今日の分のバックアップはありますか。 最後にいつ取ったか、自動で取る設定になっているかを、バックアップのプラグインの画面で見ておきます
  3. 子テーマのfunctions.phpに貼ろうとしていますか。 親テーマに直接書くと、テーマを更新したときに書き足した内容が消えてしまいます
  4. 貼った直後に、ホームページの表側を開いて確認しますか。 管理画面だけ見て終わりにしないことが大切です
  5. 元に戻す手順を知っていますか。 次の見出しでお伝えします

 

あわせて、コードの中に「eval」「base64_decode」「wp_create_user」といった言葉が入っていたら、いったん手を止めてください。これらが入っていても危険とは限りませんが、読めない封筒や合鍵づくりにあたる命令なので、意味が分からないまま貼るのは避けるのが安全です。

 

画面が真っ白になったら、裏口から紙を剥がします

 

functions.phpの書き間違いでページが出なくなると、画面が真っ白になったり、「このサイトで重大なエラーが発生しました」という表示になったりします。WordPressには、こうしたときに管理者のメールアドレスへ知らせを送る仕組みがあります(WordPress公式:Common WordPress Errors)。

 

ただ、このとき管理画面にも入れなくなっていることがあります。正面玄関が開かないときは、裏口から入ります。裏口にあたるのが、レンタルサーバーの管理画面にあるファイルマネージャーです。

 

戻し方は、軽いものから順に3段階あります。

 

  1. 管理画面に入れるなら、管理画面から貼ったコードを消します
  2. 入れないなら、ファイルマネージャーから子テーマのfunctions.phpを開き、貼る前の状態に戻します
  3. それでも直らないときは、バックアップごと元に戻します

 

2番目を落ち着いて行うために欠かせないのが、「貼る前の控え」です。

 

貼る前の控えは、日付をつけて手元に置きます

 

私は自社サイトの子テーマのfunctions.phpを、ConoHa WINGのファイルマネージャーからパソコンにダウンロードし、「functions_20261005.php」のように日付をつけた名前で保存しています。置き場所は、パソコンの書類の中に作った「サイト控え」というフォルダです。

 

ダウンロードのフォルダに置いたままにすると、あとで整理したときに消してしまいやすくなります。控えは、決まった場所に、日付が分かる名前で置いておくと探しやすくなります。

 

控えがあれば、何かあったときも「貼る前の状態に戻す」だけで済みます。消すのではなく戻すのがポイントです。functions.phpには、テーマが元から使っている大事な予約が書かれていることがあるため、ファイルごと消すと、別の不具合を招くおそれがあります。

 

まとめ

 

  • functions.phpは、厨房の壁に貼る「お店の追加ルール」の紙です
  • 書き間違えると、ページが表示されなくなることがあります
  • 貼る前に「何をするか1文で言えるか・バックアップ・子テーマ・表側の確認・戻し方」の5つを確かめます
  • 画面が真っ白になったら、ファイルマネージャー(裏口)から入って、貼る前の控えに戻します

 

コードは、意味が分かってから貼る。戻し方を知ってから貼る。この順番を守っておけば、何かあったときも落ち着いて元に戻せます。

 

skymotherのホームページ養成講座では、ご自身のホームページを見ながら、こうした「自分で確かめて、自分で戻せる」力を身につけていただけるようにお手伝いしています。WordPressを自分の手で育てていきたい方は、こちらをご覧ください。

 

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