「光陰矢の如し」
・・・・ ”時というものは、矢のように過ぎ去っていくものだ“ ・・・・・ これは誰でも知っている有名な諺ですが・・・
英語にも似たような表現があります。 "Time flies." (時は飛ぶ)・・・・
ついこの間、お正月を終えたばかりと思いきや・・・・なんと、なんと・・・もう師走下旬・・・また、また新しい年を迎えようとしています・・・
年を取ると、時間が早く感じませんか?」
でも、これは、気のせいではなかったのです。 ジャネーの法則 (Pierre Janet)があります。
フランスの哲学者ポール・ジャネーが発案したもので、主観的に記憶される年月の長さは 年少者にはより長く、年長者にはより短く 評価されるという現象です。「人が感じる月日の流れ」や「過去を振り返った際の時の流れの早さ」に対する感覚は若い頃は遅く、歳をとるにつれて短く早く感じるようになるというものです。
つまり、生涯における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例し、年齢に反比例する。 ちょっとわかりにくいと思うので・・・・・
(例)6歳の時に感じる1年は人生の1/6に対して、60歳の時に感じる1年は人生の1/60 つまり、60歳の10年間と6歳の1年間は同じでも10倍の違いがあります。この意味を軽く理解して下さる方は当然、下記の意味も理解して頂けると思います。
「1年の経つのが本当に早い」・・・・・毎年年末になると聞くセリフです。 事実、歳を重ねるにつれ、時が経つのが早く感じられるようになります。実はこれ、心理学的に裏付けされた現象だということなのです。 その現象「ジャネーの法則」とは?
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当します。
よって、50歳の人間にとっての10年間は、5歳の人間にとっての1年間で、1歳の子供の1日は50歳の人の50日にあたることになります。
つまり、1歳の子供は1日にして50日分を生きていることになります。6か月の赤ちゃんならば1歳児の倍生きる訳なので、とてつもない長い一日
を過ごさなくてはなりません。 だから、長い、長い一日に疲れ果て終日、ワンワン泣き叫ぶのも当たり前のことです。
「ジャネーの法則」は時間心理学上、月日の流れが早く感じる要因として感受性豊かな子供の頃の経験は新鮮な驚きに満ちているため、経験の内容が豊富で長く感じられ大人になるにつれ新しい感動が少なく単調になり、時が早く過ぎるように感じるからだとも説いています。 アタリです。
最近、1週間、1ヶ月が過ぎるのがものすごく早いとお感じの方もいらっしゃるでしょう。
これをジャネーの法則から見ると、年齢分の1(1/年齢)の長さで時の流れを感じ取り、「時の経つのは早い」と感じているのでしょう。
30歳の方なら30分の1、50歳の方なら50分の1の速度で時は過ぎていくことになります。そして年々歳を重ねる度に、その速度は加速していきます。
・・・・・ 比率で考えると次のような理屈になります・・・
10歳の子が1年経つと今までの人生の10%に匹敵する時間を経験します。
40歳の人が1年経つと今までの人生の僅か2.5%しか時間を経験しません、子供と同じ10%の経験をするには4年もかかります。
つまり1年の密度が40歳は10歳の1/4しかなく、そのため同じ経験をするのに多くの時間を必要とするから、時間が早く感じるのです。
ジャネーは私たちに、こう投げかけているのです・・・・
歳を重ねるごとに時間は加速していくのだら、時を無駄にしてはいけない。充実した1日1日を生きなければ後悔する。
時間の感じ方は、状況によっても大きく違います。
歳をとると、「月日が経つのが速くなる」 「1年が短く感じられる」と言う人が結構います。
それはもしかしたら、悩みや苦しみが少なくなり、だんだん幸せに暮らせるようになっているのかもしれません。
『時が経つのが早いと思うのは、人生というものがわかってきたからである』・・・・・ ジョージ・ギッシング
熱いストーブに1分間手を乗せてみて下さい。まるで1時間位に感じられるでしょう。 ところが、可愛い女の子と一緒に1時間座っていても
1分間位にしか感じられません。 それが相対性というものです・・・・・
「アインシュタイン」
ワクワクするような出来事があると時間はアッという間に過ぎ去ります。それは、さまざまな印象や思いが、脳の中で多くの場所を占め、空白部分が少なくなるからです。 年を取ると、時間が早く経つように感じるのも似たような理由からです。 つまり年を取ると、それまでの記憶が脳全体の中で
多くの場所を占めるので、空白部分がすくなくなるのです。
L・J・ザイヴァート
苦しい時間は長く、楽しい時間は短く感じられる。つらい時間は長く、安楽な時間は短く感じられる。心配する時間は長く、夢中になる時間は短く感じられる。不幸な時間は長く、幸せな時間は短く感じられる。 『快楽と行動とは、時間を短く思わせる』 シェークスピア
『人生は退屈すれば長く、充実すれば短い』
時間が足りなくて困るという人はそれだけ充実した日々を送っているとも言えます。 シラー
人間は、幼少の頃から様々な事柄を記憶します。
脳の海馬で記憶をつかさどりますが、長期記憶の固定には約20分の時間が必要です。子供の頃は「視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚」のありとあらゆる情報を記憶します。
この情報を海馬へ記憶固定させるのに多くの時間が必要になります。 過去に経験の無い、新しい事柄を覚えると、人間は時間のたつのが遅く感じます。
小中学校時代、学校の授業時間がベラボウに長かったと今でも記憶しているのは、あの当時、記憶装置の準備に手間取ったのかも?
つまり、小生は余り頭の良い生徒ではなかったようです。 ガックリ・・・・