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SKYのブログ

オーストラリア、シドニーから

人間は、自然体として「都合の悪いことは見ない、考えない」という身勝手な特性があるそうですね。

例えば、車を運転している時、「横断歩道では往来する人に注意して人を怪我させてはならない」とか「対向車に注意して安全運転を心がける」とは考えていますが、「自分が交通事故で亡くなる」とかいう概念は全くない、想定していない・・・のです。「自分に限ってはありえない」と確信しているのです。

これを称して「楽観バイアス」というそうです。

バイアス BIAS とは英語で、「先入観、偏見、えごひいき、勝手な思い込み」という意味です。新聞、テレビなどマスメディアで、あと5年後に「地震があるかも知れません」と報道されると・・・もし、その確率が非常に高いとしても「隣家のおっさんがタンスの下敷きになって死んでも、私の身は大丈夫、安全・・・」という勝手な解釈をするのです。

最近地震学者が複数の地震学者が日本ではいつ大地震が起きてもおかしくないと言い、東南海地震、東海地震など巨大地震に強い警告を発しているのですが、詰まるとこと「100%予測」でないので誰もあわてて逃げません。

日本列島を津波が襲い、莫大な被害がでた東北地方の被災地でも・・・「もう二度と津波の繰り返しはない」信じて元の住民がふるさと

に戻りつつあります。楽観バイアスの見本みたいなものです。

従って、往来自由な日本の国土なのですが、人口が極端に偏らないのです。 冬は寒い北海道でも平気、気候に恵まれない東北地方でも、自分が生まれ育った土地に愛着を持ち故郷から離れようとはしません。

また、原子力発電所のある青森、新潟、宮城、福島、静岡などは極めて危険・・・(事実なのですが・・・)と発表。

一番地震のないのは、福岡、山口、熊本、岡山、島根ですよ!・・・と安全性を勧めても 人口の大量流入は起きません。 暴動も起きません。


地震大国と云われている日本。 「備えあれば憂いなし」と云う言葉がありますが、備えておけば、絶対に大丈夫か?と
問われれば、これも答えが出ません。地震は避ける事が出来ません。自然災害を避ける事は人間の力では無理です。

「防災グッズ」を用意するには多少お金がかかります。日頃の心得だけはしておきたいところですが面倒なので後回し。もしもの場合に備えて、せめてタンスが倒れないように固定する・・・のも面倒で後回し。
家を建て直し、耐震住宅にする・・・というのも同じ考えで後回し・・・危機感はあるが実行(備え)は別問題なのです。
「地震が起きて家が倒れても私だけは大丈夫」と皆信じて疑わないのです。

「人間ほっといても楽しくなるように出来ています(楽観バイアス)」から、勝手に思い込み、勝手に楽な方に進みます。

これまで慣れ親しんだ「日本製の快楽パターン」が同時存在していると、どうしてもそっちの方が楽だから仕方ありません。

これこそ人間のサガなのです。「楽観バイアス思想」が人々の平和と安全を守っているようにも錯覚します。

東日本大震災からまもなく2年。観測史上最大となったマグニチュード(M)9・0の巨大地震があと00年以内という予測もあります。恐ろしい予測(警告)を見て見ぬふりをせず、大切な家、家族の命を守るために、今できることをもう一度考えなくてはなりません。

地震に突然襲われて「さあ!一大事・・・・」となってもそれまで・・・・・いくら悔やんでも遅すぎます。

どうすれば、自分と家族の身の安全を守れるのか? 実践する人、しない人との差は大きいと思います。

人生に幕を引くのは早すぎます。「楽観バイアス」からは誰も抜けられませんが、万一を想定して実践する人が勝利者になれます。