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オーストラリア、シドニーから

「トラベルTravel」と「トラブルTrouble」は発音が似ているため、二つの語源が同じだと唱える説があります。ラテン語源は両方とも「心配、迷惑、困難、病気」などで正常な状態が乱れているという意味があるからです。


飛行機、列車など便利な乗り物のない時代「旅をする」ということは命がけの行動であったのでしょう。 西洋の旅の発祥はもともと「巡礼の旅」でした。 

熱心な信者達が、彼らの信じる「聖地」を求めて長旅をしました。 道中の宿舎は主に「教会」または、それに併設する宿舎が提供されました。


日本では江戸から伊勢参りに50日も掛かりました。道中、旅の疲れから身体をこわしたり山賊に襲われたり、ある意味ではその時代としては生死をかけた一大イベントであったことでしょう。 

わらじ(草鞋・靴)にしても2日間に1回は取替えしなくてはなりません、ひとつ間違えば指先が血だらけになって転倒する場合もあります。 

現代のように、便利なリヤカー、キャリーケース、車などもなく、背中に重い荷物をしょって、一日何里も歩く苦難の旅、さぞかし大変な時代だったと思います。


近年になり、1970年代前半迄、「海外旅行をする」といえば駅、空港に日の丸の旗をもって村、町内会の皆で送り出した華々しい時代もありました。

この時代、旅慣れない日本人は、パスポート盗難、両替詐欺、置き引き、スリ、暴力バーでの強請り、言葉の上での数えきれない誤解、マナー、エチケットからくるトラブル・・おみやげ品の買走り・などなど・・・話題は山とありました。 外国旅行をしたものの、訪問先の風俗、習慣がよくわからなくて みなさんあれこれ恥をかきまくりました。


日本の海外旅行ブームが去って40年後の今、新しく中国本土の海外旅行者が同じような経験・失敗談を繰り返しています。私もパスポート盗難にはじまり、カバンを置き引きされたり、両替サギにあったり、一般の旅行者が経験することは殆ど経験しました。

 

それでなくても旅の疲れから、ついうっかり、帽子をレストランに忘れたり、カサの忘れ、メガネの忘れなどなど、自分自身の不注意で持ち物を置き忘れするのですから、日本出発時に持参したものをすべて持ち帰る方が余程むつかしいことかも知れません。 場合によっては楽しいはずの海外旅行が後味の悪い「にがい・トラブル旅行」になることも・・・・

JTB現役時代に何百回も海外旅行を体験した私の実感から表現すると、旅はまさしく「トラブル」そのもので “Overseas Trouble に出かけます・・と知人、友人に告げるのが正解な表現と思います。

現代のようにありとあらゆる情報が事前に簡単に取れる時代ではありませんでした。 今日のように「旅行ガイドブック」も整備されてなくて、おそまつな内容でした。 パソコンもなく、GOOGLEYahoo! の情報検索サイトもなく、旅情報ZERO、手さぐりの旅を何度も体験しました。 特に南米ツアー、旧ソ連一周ツアーは失敗の連続のひどい旅でした・・・


インカ帝国の首都、クスコで高山病にかかって死にそうになったこと、ソ連ツアーでスパイと間違われてKGBに告訴されかけたことなど、など・・・風俗、習慣の違いなど周知していないといつ災いが降りかかるかも知れません。


話しは変わりますが・・・・旅行中の機上では「大気の流れが乱れること⇒乱気流」アナウンスで<turbulence>(タービュランス)と云いますが、この語は「Trouble」と同じ語源、トラベルにトラブルはつきものですが、語源はどうやら別物のようです。



空港や大都会の駅にある「動く歩道」を和製英語で「ムービングウオーク」と呼びますが英国ではTravelator(トラヴレイター)。<travelescalator>をもとに作られた商標名。とはいえ、異国の地で風俗習慣の違いを肌で感じて楽しむのも、これまた旅の醍醐味でしょう。


米語では Center と綴るのですが 英語ではCentre と書きます。 語源がギリシャ語、ラテン語なのでどちらも正当語。最初は違和感を覚えましたがもう慣れました。 日本に帰省して Center の看板を見ると Centre と読めます。 不思議! もう一つの失敗は、帰省して東京、大阪などの大都市の繁華街・駅、電車乗場などにて誤って他人とぶつかりかけると なぜか 「Sorry ソーリー」ととっさに英語がでます。 日本に帰省しているのに

「すみません!」と云えばよいのに、なぜか瞬時に英語で「ソーリー」と云ってしまいます。 あわてて日本語で「スミマセン!」と云っても時すでに遅し、ぶつかった相手の方はもう既に過ぎ去っていません。


その後、すぐ・・なぜあんな場合英語が出てくるのだ・・・と反省・悔やみますが・・・シドニーに戻ってシドニー在住の日本人失敗談を話すと やはり皆さん同じセリフがでるそうです。 

とっさの習慣とは実に恐ろしいものです。

「トラベルTravel」は「旅行する」という意味ですが「ある場所から他の場所へ移動する」という意味もあります。 シドニーの電車に乗って、車両から車両に移動しようとすると、注意書き「Dont travel between doors」とある。
車両間の移動禁止」という意味です。 Travelという単語は「旅する」という概念が強いので違和感があります。 外国に住むと電子辞書は必携品、毎日辞書を叩いています。